『ユウカイ犯』横濱インディペンデントフィルムフェスティバル中編最優秀作品賞受賞!その誘拐は簡単だったはずだった…

ユウカイ犯(2018)

監督:角田恭弥
出演者:荒川浩平、フェルナンデス直行、春園幸宏、広田亮平、藤白レイミ、三溝浩二、工藤奈々子、中山祐太
撮影:山村卓也 
Bカメ:神野誉晃 
照明:片岡淳 
録音:丹雄二 
美術:吉川都和
衣裳:古舘謙介 
特殊メイク:下畑和秀 
ガンエフェクト:遊佐和寿
撮影助手:高橋史弥、山城研二 
照明助手:加藤雄大 
助監督:小笠原翔
現場見習い:赤嶺紀子 木下仁
編集:松山圭介 
音響効果:丹雄二 
音楽:今村左悶 
車両:杉本健、相沢亮

上映時間:42分

評価:-(宣伝記事なので評価は出しません)


したまちコメディ映画祭のボランティア時代からの付き合いの春園幸宏さんから、映画に出演したので観てほしいと連絡を頂いた。これ自体は珍しくない。

彼はエキストラで年間何十本も映画やドラマ、CMに出演しているからだ(最近だと『岬の兄妹』に出演しています。)。しかしながら、今回は助演男優として全編がっつり出演しているとのこと。そして、その映画が神田ファンタスティック映画祭(神保町映画祭)で審査員特別賞、横濱インディペンデントフィルムフェスティバル中編最優秀作品賞を受賞したとのこと。

『ユウカイ犯』あらすじ

寄集めの覆面男達が間違って誘拐したのは、ヤクザの娘。慌てふためく彼らに娘が言う「私の父を殺して」と。

角田恭弥監督プロフィール

昭和57年、京都室町の老舗問屋誉田屋源兵衞の三男として生まれる。22歳の時、原一男監督作『ゆきゆきて、神軍』を観て感動し、映画監督を志す様になる。その翌年(2005年)に日本映画学校に入学。卒業後、是枝監督のドキュメンタリーの様な芝居作りに触発され、2008年ドキュメンタリー制作会社に入社する。4年後(2012年)に助監督としてのキャリアをスタート。以降、入江悠監督、蔵方政俊監督、榊英雄監督などの作品につく。

誘拐犯は愉快犯!?ヤクザの娘さらって幽界されてしてしまうのか?

本作の見所は、40分間、生々しい人間関係の移ろいが観られるところです。冒頭、女の子の後ろ100m先からバンがのらりくらり忍び寄る。そして彼女を連れ去るところから物語は始まる。そして、誘拐犯たちの緊迫した会話が展開されるのだが、どうも可笑しい。

誘拐犯1:「私ドギドキしちゃいました。誘拐って皆こういう気持ち何ですかね?」
誘拐犯2:「ウルセェ!!押さえていろよ!お前は何やってるんだよ!!」
誘拐犯3:「女の子何ですよ。男じゃないですし…」

誘拐に慣れた犯罪グループではなく、即席の犯罪グループらしいというのが分かる。そして観ている方が不安になる程、軽い気持ちで参加している方が多い犯罪グループだと分かる。そして、もはや愉快犯にしかみえない貧弱犯罪グループは案の定重大なヘマをやらかしてしまっていることに気づかされる。身代金要求をしようと親の電話番号を誘拐した女の子から聞き出そうとする。そうすると彼女が東成会傘下辰間組組長の娘だと分かるのだ。社長令嬢を誘拐したつもりが、ヤクザの娘を誘拐していたのだ。あれだけ、強気だったリーダー・ガルシアが焦り出す。

そんな中、彼女から提案がなされる。

「私の父を殺して」

ヤクザの娘から思わぬ注文、それによって人間関係が劇的に変化して徐々に、メンバーの秘密が明らかにされていく…

現実は、思うようにいかないことの連続、本作は誘拐犯たちのアジトという空間に焦点を絞り、不測の事態に陥った者たちが慌てふためき、沼に足を踏み入れながらも、何とかして状況を打破していく様子をコミカルに描いています。中盤、誘拐犯たちが告白する過去や心情に感覚の心は同情心から熱くさせられる。誘拐犯という人情のかけらもない存在から、滴るように出てくる人情というダシに心踊らされる。そしてそこからヤクザとの生々しい死闘に、観るものは「頑張れ!」と応援したくなります。

そこには『ジョン・ウィック』や『ミッション:インポッシブル フォールアウト

』のようなキレのあるアクションはない。血生臭く、泥臭い格闘がある。それだけに、他の筋肉アクション映画にはない、「ホントウに最強ヤクザに勝てるのか?」というハラハラドキドキがアクションシーン全て通して楽しめます。

角田恭弥監督からのメッセージ

助監督として数多くの作品に付いていると、自分のやりたい芝居というモノがより明確に見えてきます。それは予定調和を崩した芝居を作ってみたいという事でした。作品は監督のモノ、これは絶対的に遵守しないといけない事です。しかし、内心、現場で監督OKが出ても僕のOKは出ていない事が多々ありました。そしてその都度自分に問いかけました「そんなに偉そうに演出にケチつけるなら、自分のやりたいように1回やってみろよ」と。そして、その手始めに脚本を書いたのがユウカイ犯。底辺でもがく最低でも愛すべき男たちが、成功しても失敗しても、何か1つでもやりきるモノがあったという物語を作りたいと思いました。1つの空間に役者を閉じ込め、相手のセリフだ何だろうが感情が高まれば割って入り、感情と感情が入り混じり、ぶつかり合う、そんな作品に仕上げようと思いました。その仕掛けとして、役者の中に一人素人を放り込みました。全てが上手くいったかは分かりませんが、役者が方程式の様に学んで来た段取り芝居は崩せた様に思います。

上映情報

4月14日に渋谷ミクロ映画祭で上映が決まりました。場所は渋谷アップリンクです。興味ある方は是非遊びに来てください!

[開催日]
2019年 4月14日(日)18:00-22:00(17:30第一部開場)
予約システムは後日公開致します。

[会場]

UPLINK渋谷
〒150-0042 東京都渋谷区宇田川町37-18 トツネビル1
渋谷駅から徒歩7分。

[入場料]
一部につき(全二部)当日・前売り1,500円/枚
※チケットの枚数ごとに、投票アンケートを各一枚ずつお渡しします。
観客投票最多作品に「最優秀投票賞」を与えます。

[上映スケジュール]
各作品上映後に関係者の登壇があります(撮影可能)
第一部〈17:30開場 18:00開始〉
「野坊の恋」竹本祥乃 監督
「repeat in the room」長谷川汐海 監督
「ユウカイ犯」角田恭弥 監督

第二部〈19:45開場 20:00開始〉
「男」小暮法大 監督
「太宰橋」今尾偲 監督
「走れ\よ/メロス」チャールズ尾澤 監督
「朝に決まる後付け」堀川湧気 監督

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