ザ・プレデター(2018)
The Predator
監督:シェーン・ブラック
出演:ボイド・ホルブルック、トレバンテ・ローズ、
オリヴィア・マン、トーマス・ジェーンetc
評価:70点
サメの次はプレデターが相手だ!9月は、サメにプレデターにロック様と毎週ボンクラお祭り映画が公開される。まさに文化祭だ。『MEG ザ・モンスター
』がレイティングの関係で、甘口ステイサム映画となっており、サメとハゲの仁義なき戦いを楽しみにしていた人を少しがっかりさせた。果たして今週の祭映画プレデターさんは如何なものか…
『ザ・プレデター』あらすじ
プレデターがやって来る ヤァ!ヤァ!ヤァ! 宇宙の彼方から逃げるようにプレデターが地球にやってくる。しかし、ボンクラ軍人に、大事なアイテムを奪われるは、研究所に連れてかれるはでロクな目に遭わない。遂にブチギレたプレデターは、研究所から逃走。アイテムを探すことに…一方、当の軍人さんは頭の弱そうな愉快な仲間たちとどんちゃん騒ぎしていた…そして、野郎の集団に一つの紅が混じったチーム・ボンクラジイサンズVSプレデターの仁義なき戦いが開幕した…プレデターってギャグ専だよね?
残忍なんだけれども礼儀正しく、滑稽なキャラクター、プレデターが帰ってきた!
それも、ボンクラ映画のシェーン・ブラック(『ナイスガイズ!』『キスキス,バンバン』)の手により進化して帰ってきた!かつて、木曜洋画劇場で、筋肉バカ映画を愛した私には懐かしくて堪らない作品でした。しかも、シェーン・ブラック監督は分かっている。プレデターはボケ役だと。怖いのが取り柄じゃないと。
ひたすら真顔で暴れるプレデター。礼儀正しさ故に魅せるスキありガバガバ感が抱腹絶倒レベルに滑稽だ。
しかも、本作にはボケしか出てこない。頭が悪すぎる陽気な軍人達が、プレデターにビビることなく立ち向かう、、、と思いきや、プレデターを放置して人対人の痴話喧嘩ばかりしているではありませんか!プレデターが仲間になりたそうにこちらを見ているのに、おじさんずはやる気なさそうに喧嘩ばかりしているし、プレデターそっちのけで軍と乱闘を繰り広げているではありませんか。可哀想にプレデター…故に、プレデターファンからすると序盤は不満が溜まる一方かもしれない。
しかし、本作は、木曜洋画劇場枠を超えたサービス精神で後半出血大サービスを繰り広げる。なんとR-15も頷ける、壮絶な人体破壊描写が立て続けに起きるのだ。プレデターのキンタマ刺し攻撃、首チョンパ、人間サイドのプレデタードッグ爆破、目玉破壊、さらには、プレデターの宇宙船のバリアが殺戮兵器として機能する。あれだけ、序盤、ジイサンズを大切に生かしておいたのに、いとも簡単に殺していくところが痛快だ。また、途中何故か人間サイドにつく、プレデタードッグが、仲間の緊急事態にドラえもんのように手榴弾やプレデターガンを吐き出すシーンがあるのだが、これがあまりにシュールで笑いを堪えるのに必死でした。
確かに、SFホラー/スリラーとして打ち出していた本シリーズとしては、ギャグに走り過ぎていて合わない人もいるでしょう。しかし、ブンブンのツボはがっつり掴んだ秀作でした。
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