【寄稿】GW暇なそこの貴方に贈る映画激ムズクイズ

もくじ

解答:第10問(記述:役者名/作品名 各1点 計10点)

アカデミー賞

・ナンシー梅木(助演女優賞)『サヨナラ』(1957)

カンヌ国際映画祭

・柳楽優弥(男優賞)『誰も知らない』(2004)

ヴェネツィア国際映画祭

・三船敏郎(男優賞・2度受賞)『用心棒』(1961)、『赤ひげ』(1965)

ベルリン国際映画祭

・左幸子(女優賞)『にっぽん昆虫記』(1963)と『彼女と彼』(1963)

・田中絹代(女優賞)『サンダカン八番娼館 望郷』(1974)

・寺島しのぶ(女優賞)『キャタピラー』(2010)

・黒木華(女優賞)『小さいおうち』(2014)

解答:第11問(記述:20点)

SF映画『ブレードランナー2049

』(2017)や『メッセージ

』(2016)の監督ドゥニ・ヴィルヌーヴが選んだ21世紀の映画ベスト9本のうち、5本を答えよ。

※送られてきた問題にはヒントがなかったのですが、あまりに難しいのでブンブンがヒントを載せておきました。

【ヒント】
・音楽を担当しているのがレディオ・ヘッドのメンバー。本作の監督と主演男優と音楽担当が再びタッグを組み制作された作品が第90回アカデミー賞で6部門にノミネート

・第80回アカデミー賞で作品賞、監督賞、助演男優賞、脚色賞の計4冠を受賞。日本でも2008年度のキネマ旬報外国語映画ベスト・テン第1位に輝いたバイオレンと映画

・監督はこの作品の6年後に、難民を扱った作品でパルムドールを受賞

・マーベルヒーロー役者が宇宙人役として活躍するカルト映画

・コリン・ファレル、ニコール・キッドマン共演で話題なった作品の監督が制作し、アカデミー賞外国語映画賞にノミネートされた作品

・「機会の土地-アメリカ」三部作の1作目。3部作になる予定が、最終章の制作が無期限延期となっている

・『ハリー・ポッター』監督が描くディストピアSF映画

・シャーロック・ホームズ、エディット・ピアフ、クリス・プラット役を演じた俳優が共演

・タイトルはスペイン語で「犬のような愛」

【解答】

・『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』(2007年)
ポール・トーマス・アンダーソン監督作

音楽を担当しているのは、レディオ・ヘッドメンバーのジョニー・グリーンウッド。彼が初めてP.T.アンダーソンとタッグを組んだ作品が『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』だ。それ以後、P.T.アンダーソン作品に欠かせない存在となり、最新作『ファントム・スレッド』の音楽も担当している。また『ファントム・スレッド』で主演をダニエル・デイ=ルイスは『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』で狂気の石油王を演じ、主演男優賞を受賞した。

・『ノーカントリー』(2007年)ジョエル&イーサン・コーエン兄弟監督作

第80回アカデミー賞で8部門にノミネートされ、作品賞、監督賞、助演男優賞、脚色賞の計4冠を受賞。日本でも2008年度のキネマ旬報外国語映画ベスト・テン第1位を獲得した作品。ハビエル・バルデム扮するキノコヘアーの殺人鬼の恐ろしすぎる演技が、世界中の映画ファンを戦慄させた。

・『預言者』(2010年)ジャック・オーディアール

『ディーパンの闘い』でスリランカからフランスに亡命したタミル人難民を描き、第68回カンヌ国際映画祭において最高賞のパルムドールを受賞したジャック・オーディアール監督の作品。人種が入り乱れ、暴力に支配された混沌の刑務所でのし上がっていくアラブ系フランス人を描いた作品。フランスの『ゴッドファーザー』と世界中で絶賛された。

・『アンダー・ザ・スキン 種の捕食

』(2014年)ジョナサン・グレイザー

『アベンジャーズ』シリーズでブラック・ウィドウ役を演じたスカーレット・ヨハンソンが、妖艶な宇宙人として男を惑わし捕食する映画。ほとんどセリフがなく、宇宙人の行動が怪奇すぎることから論争を呼んだ作品で、最新版の『101 CULT MOVIES YOU MUST SEE BEFORE YOU DIE』にも掲載されている。

・『籠の中の乙女』(2010年)ヨルゴス・ランティモス

『聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア(2017)』のヨルゴス・ランティモス監督が注目されるきっかけとなった作品。家に閉じ込められて暮らす娘たちを、グロテスクかつシュールな表現で描いた作品。ランティモス十八番の謎のダンスシーンも健在

・『ドッグヴィル』(2004年)ラース・フォン・トリアー

鬼才ラース・フォン・トリアーの『ドックヴィル』、『マンダレイ』、『ワシントン』からなる三部作の一作目。体育館のようなスペースに、チョークで線を引いただけのセットで描かれる悲劇。

・『トゥモロー・ワールド』(2006年)アルフォンソ・キュアロン

『ゼロ・グラビティ』のアルフォンソ・キュアロンが制作したSFドラマ。子どもが生まれなくなった世界を描いている。本作の撮影を担当したエマニュエル・ルベツキはここで注目され、後に『ゼロ・グラビティ』『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)

』『レヴェナント: 蘇えりし者

』と3年連続アカデミー賞撮影賞を受賞する名撮影監督となった。そんな『トゥモロー・ワールド』を制作したキュアロン監督、実は『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』の監督でもあった。

・『インセプション』(2010年)クリストファー・ノーラン

『迷探偵シャーロック・ホームズ/最後の冒険』でシャーロック・ホームズを演じたマイケル・ケイン、
『エディット・ピアフ〜愛の讃歌〜』でエディット・ピアフを演じたマリオン・コティヤール、そして『ルックアウト/見張り』でクリス・プラット(実はGotGのあのクリス・プラットとは無関係)を演じたジョゼフ・ゴードン=レヴィットが共演している。他にも、後に『マッド・マックス/怒りのデス・ロード

』でマックスを演じるトム・ハーディも出演している。

・『アモーレス・ペロス』(2001年)アレハンドロ・G・イニャリトゥ

『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』のイニャリトゥ監督が注目されるきっかけとなった作品。東京国際映画祭でもグランプリや監督賞を受賞した。

解答:第12問(記述:合計30点)

クリストファー・ノーラン監督が最新作『ダンケルク』(2017)を製作するにあたり、ノーラン監督が影響を受けた映画11本のうち、10本を答えよ。

※送られてきた問題にはヒントがなかったのですが、あまりに難しいのでブンブンがヒントを載せておきました。

【ヒント】
・淀川長治も唸らせた完璧主義者の作品。元々9時間あった作品ではあるが、2時間ぐらいにまで短縮されてしまった曰く付きの作品。日本では100分バージョンしかDVDが出回っておらず、完全版は幻の作品となっている。

・世界で初めてサウンドトラックがついた作品。

・本作のプロデューサーであるカール・レムリ・Jrは後にユニバーサルの社長となり『魔人ドラキュラ』、『フランケンシュタイン』、『ミイラ再生』等のモンスター映画を手がけた

・アルフレッド・ヒッチコックのハリウッド進出第2作目

・唯一、カンヌ国際映画祭とベルリン国際映画祭で同時に最高賞を受賞したサスペンス

・本作は、ヴェネチア国際映画祭で最高賞を受賞した際にフランソワ・トリュフォー以外のフランス代表団が反仏映画だと会場を去った逸話がある

・『アラビアのロレンス』監督が描くイギリス軍将校と、人妻による不倫劇

・公開時のキャッチコピー:「宇宙では、あなたの悲鳴は誰にも聞こえない。」

・『ブレード・ランナー』の音楽を手がけたヴァンゲリスが制作に携わっており、2018年7月に日本では、本作のその後を描いた作品が公開される

・『ダイ・ハード』の撮影監督の、映画監督デビュー作

・Wham!ジョージ・マイケルのミュージックビデオを手がけた監督の遺作

【解答】

・『グリード』(1924年)エリッヒ・フォン・シュトロハイム

映画史上最凶の完璧主義で、完全ロケーションで撮影を行ったり、サイレント映画にも関わらず本物のオーケストラをエキストラとして起用したりしたりする鬼才エリッヒ・フォン・シュトロハイムの代表作。本当は9時間ぐらい上映時間があるのだが、日本では100分バージョンしか入手できない状況となっている。

・『サンライズ』(1927年)F・W・ムルナウ監督

第一回アカデミー賞作品賞を受賞した作品は『つばさ』ということは映画ファンの間で比較的知られていることだが、もう一つの作品賞である芸術作品賞を獲った作品が『サンライズ』だということはあまり知られていない。しかしながらAFIやSight and Sound等で映画ベスト100を作成した際に必ずといっていいほどランクインする名作である。

・『西部戦線異状なし』(1930年)ルイス・マイルストン監督

制作に携わったカール・レムリ・Jrは後にユニバーサルの社長となり、モンスター映画制作中心にプロデュースを務めた。ところで、昨年『ザ・マミー/呪われた砂漠の王女』で大コケし,
暗礁に乗り上げたダークユニバースの進展はどうなったのだろうか?

・『海外特派員』(1940年)アルフレッド・ヒッチコック監督

アルフレッド・ヒッチコックがハリウッド進出して2作目。第二次世界大戦前夜を舞台にしたサスペンス。

・『恐怖の報酬』(1953年)アンリ=ジョルジュ・クルーゾー監督

最近、日本でDVDが大量放出されたことで再評価されているアンリ=ジョルジュ・クルーゾー監督の代表作。ニトロを積んだトラックの手汗にぎるアクションは、数々の映画監督に影響を与えた。ちなみに、ウィリアム・フリードキンでリメイクされており、こちらも傑作なのだが、版権が複雑なため、日本では未DVD化、再上映も行われていない。

・『アルジェの戦い

』(1966年)ジッロ・ポンテコルヴォ監

『欲望』『気狂いピエロ』『仮面/ペルソナ』と強豪アート映画が大量公開された日本で、キネマ旬報ベストてん外国映画1位に輝いた戦争映画。アルジェリアのフランスからの独立まで繰り広げられたアルジェリア戦争を描いている。

・『ライアンの娘』(1970年)デヴィッド・リーン監督

『戦場にかける橋』、『アラビアのロレンス』、『ドクトル・ジバゴ』のデヴィッド・リーン監督が描いた不倫映画で、アカデミー賞助演男優賞、撮影賞の2冠に輝いた。

・『エイリアン』(1979年)リドリー・スコット監督

言わずと知れた名作。リドリー・スコットは最近も『エイリアン: コヴェナント』とシリーズ最新作を作っている。意外と長寿シリーズである。

・『炎のランナー』(1981年)ヒュー・ハドソン監督

ヴァンゲリスによるテーマソングはよくバラエティ番組の、マラソンのや長距離走に関する場面で使われているが、映画自体は中距離走映画。元陸上部のブンブンとしてモヤモヤがある作品だ。今年の7月に本作のその後を描く『最後のランナー』が有楽町スバル座他にて公開される。

・『スピード』(1994年)ヤン・デ・ボン監督

『ダイ・ハード』のヤン・デ・ボン撮影監督が『新幹線第爆破』に影響を受けて作ったと言われる名作。本作によって、キアヌ・リーブスへの注目も集まった。

・『アンストッパブル』(2010年)トニー・スコット監督

リドリー・スコットの弟であるトニー・スコット遺作。公開当時はさほど評価されなかったが、クリストファー・ノーランを始め、映画監督が賞賛するようになり再評価された作品だ。確かに面白い。ちなみに、トニー・スコット監督はジョージ・マイケルの”One More Try”のMVを手がけている。

最後に…

いかがでしたでしょうか?全然わからなかった?そんなに落ち込まなくても大丈夫。ブンブンは3問ぐらいしか解けなかったから、解けなくて当然だ。いい暇つぶしになっていればブンブンは満足です。それではまた明日!

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