もくじ
オープニングイベントが地獄過ぎた件
さて話は前後しましたが、実はブンブンがハンバーガーを食す1時間前に、ココマルシアターのオープニングが行われました。スクリーン1に入場する。当初70席を予定していたスクリーン1は35席程度となっていました。4月の凄惨な様子とは裏腹にしっかりと、映画館らしく、それこそアップリンクっぽくなっていました。あれっつ広島シネツインで使われていた座席は?
映写窓を見る。あれっつ広島シネツインから譲り受けた35mmフィルム用上映機器は?と疑問を抱く。それにしてもスクリーン1の映写機はシネマカリテより低い位置にあるのでは?実際にオープニングイベント映像が流れている際、お客さんが座席に座ろうとする関係で、画面が見えなくなる場面がありました。
※去年の夢溢れる記事「2017年春VR映画館が吉祥寺にオープン!行ってみたくなる4つの理由」
地獄のオープニング1:オープニング映像が可哀相!
↑実際に上映された動画が見つからなかったので、武田玲奈主演のCMを貼っておく。まず、オープニング映像が流れる。ココマルシアター上映作品の紹介がされるよくある映像化と思いきや、目を疑う光景が目の前に広がっていた。アルバイトの方が次々とメッセージを言う。役者を目指している人、美術の勉強をしている人、純粋に映画が好きな人、様々な若者がメッセージを言うのだが、とにかく噛みまくっている。そして情熱が全然伝わってこない。言わされている感じがするのだ。ぶっつけ本番なんじゃないんだから撮り直せばいいのに、まるで豪邸に閉じ込められ感情を抑圧しているシンデレラの生き様を延々と魅せられているようで心苦しかった。君たち、Seize the day!報われてくれと涙が出そうになった。
地獄のオープニング2:もしやNoリハーサル?凍り付く会場
地獄のオープニング映像が終わるとMCの二人が登場し、会話形式でイベントスタート。だが、様子がおかしい。緊張しているのか噛みまくっているのだ。無論、ブンブンも人のこと言えない。したまちコメディ映画祭のボランティアをしていた際、MCを務めてタイトルを間違えて読んだこともあるし、いとうせいこうさんとラジオ配信で語った際もゴミみたいなトークをしたことがある。だから彼らの気持ちも分かる。だが、ブンブンの修羅場とは違い、現場は白けに白けて絶対零度状態でした。MCのふたりは空元気でなんとか盛り上げようとする。しかし、「ダイ・ビューティフル」と「マイ・ビューティフル・ガーデン」を間違えたり、そもそもタイムスケジュールを把握していない醜態をさらす。そして、映画について紹介するもののネタバレを気にするあまり「本当に観たの?」といいたくなるようなふわっとした感想しか言わない。練習した?と言いたくなるほどgdgdでした。
」の感想かな?と思ってしまう。ただ、ブンブンも数年前まではどもりで、ゴミみたいなトークしか出来なかった男。場数を踏む内に「英国王のスピーチ」さながら、映画のオフ会にゲストスピーカーとして呼ばれるまでになりましたので大丈夫。この日MCを務めた2人には是非、チェ・ブンブンも出演しているどいらじ「第37回:映画 観ず嫌い王決定戦 どいらじメンバーVSリスナー軍団」でも聴いて技術を盗んで欲しい。
地獄のオープニング3:イクゾ気合こと樋口義男が語る「夢」
そして、MCの紹介と共に真打ちイクゾ気合こと樋口義男が登場した。個人的にイクゾ気合のメンタルはすげーなと思う。豆腐メンタルなチェ・ブンブンなんか半年以上Twitterで炎上し続けていて、どうせオープンしてもブンブンのようなハゲタカブロガーしか来ないような状況で語りたくない。
そんな彼のトークショースタート。流石は総大将だけあって、噛んでも雰囲気でなんとかやりこめます。
そして彼は次のように語っていました。
I have a dream。子どもの頃から映画と関わりたかった。この夢を叶えられなかったら、死んでもしにきれない。
そして学生時代にディズニーと出会い勇気づけられた。悩みを抱えていた高校、大学時代、映画に勇気づけられた。だからこそ、映画で人々を勇気づけたい。
そして、このココロヲ・動かす・映画館○の特徴は「出会い」。シネコンは確かに立派な施設だが、映画館に行って感動を語り合う機会はない。それこそ、映画館で隣の席の人に話しかけたら変な奴ですよね(笑)。だからこそ、ココマルシアターでは映画について語る場が設けられています。ここのスタッフの方も積極的に声をかけていき、「出会い」の機会を設けていきます。
元々ゲーム会社からスタートしている為、今はまだ改善点が多いですが、少しずつ直しながら皆さんが楽しめる映画館を運営して参ります。4月からずっと工事していて、Twitterで潰れるのでは?という声を頂きましたが、それは大丈夫です。この夢を叶えるために貯金をしてきたので、潰れることはゼッタイありません。
残念ながら、4月から何故半年近く、それこそ施設維持費だけで完全にクラウドファンディングで集めた金を溶かしてしまったろうに、何をしていたのかについては夜のパーティで語るとのことだったので、ブンブンが知れたのはここまででした。
地獄のオープニング4:イクゾ気合、実は映画を見る目はある?
そんな戦慄のオープニングですが、今回一つ収穫がありました。それはイクゾ気合がにわかの映画ファンではなく、本当に映画を観ている方だということ。他のメディアでのインタビューを観る限り、映画好きとしての奥行きが薄っぺらかった。
」と比較して語る様子など見ると、シネフィル度スカウターを装備しているブンブンからしても「センスはあるな」「本当に映画が好きなんだな」と分かります。だからこそ、この惨劇に心が痛くなる。気持ちだけが強くて総てが空回りする感じ。「SING
」も現実世界で起こるとホラーですな。
デジタルワークスが初の自社制作と銘打った、2010年の東京ゲームショーで発表した「死神鬼」と「ZAOO」、樋口社長がイクゾ気合名義でプロデューサーを務め2015年には出す予定だった「ボコスカガールズ タツノコ学園クライマックス(仮)」、どちらも出ずじまいの人がやる映画館ということでゲーム業界内では前より評判でした。
もちろん、あまりよくない方向でしたが。
そして4月からのご存知のグダグダ具合は社内のゲーム開発とまるで同じ。本日のグランドオープンもこのていたらく。
しかし、こんなでも応援してくださる人たちがいてぐださるのはありがたいことですね。
出して終わりのゲームと違うのは、これからもココマルシアターは続くということ。少しずつ建て直していくことでみんな、ココマルウォッチメンと呼ばれる人たちも気持ちを変えて味方になっていってくれると思います。一番のアンチは一番のファンになるものですから。
ただし、このままの運営だと味方だった人も離れていくでしょうね。
そんなわけでココマルシアターの今後にも目が離せません。
がんばれ、ココマルシアター。
…とはいうものの、人ってそう変われないと思うんですよね。。。
ちゃんとわかってないんじゃないかなぁ、あの社長…。
まとめ守りさん、熱いメッセージと解説ありがとうございます!映画業界でも評判が悪いとは聞いていましたが、そこまで凄惨なんですね…一度失った信頼を取り戻すのはえらく時間がかかるというのに…
本当にオープンするのか不安な物件でしたが、大変詳細なレポートありがとうございました。
ただ読んでいて気になるのですが「えっ」を「えっつ」と表記されるのは何故ですか?
shigeさん、読んでくれて有難う御座います!
「えっ」の件は完全に誤字です。指摘していただき有難う御座います。今直しました!