はてなブログ企画!
戦争映画ベストテン!
はてなブログで今、
「男の魂に火をつけろ!
<戦争映画ベストテン受付中>
」
という企画が行われており、
ブンブンもこの度参加してみる
ことにしました。
戦争映画ときくと、
「プライベート・ライアン」や
「ナバロンの要塞」、
「大脱走」などを思い浮かべますが、
ブンブンが実際にランキングを
作ると、意外とそういった
作品が入らないことに気がついたぞ!
それでは、ベストテン発表します。
もくじ
1位:炎628
(Иди и смотри,1985)
監督:エレム・クリモフ
出演:アリョーシャ・クラフチェンコ、
オリガ・ミローノワetc
舞台:第二次大戦、白ロシアの村
の教会シーンで
オマージュを捧げられたソ連映画。
意気揚々と戦争に出兵した少年兵が、
あまりの地獄絵図に感情を
失っていく様子を長回しで
描いた作品。
戦場のドロドログチャグチャ描写、
ソ連映画ならではの「どうやって撮ったのだ?」
と感じる沢山のエキストラによる
激しい地獄絵図は圧巻。
ですら、
本作に及ばない程凄まじい。
これぞ戦争映画の頂点だ!
2位:SHOAH-ショア-
(SHOAH,1985)
監督:クロード・ランズマン舞台:第二次世界大戦、
アウシュヴィッツ収容所等
第二次世界大戦のナチスドイツを
扱った映画は星の数ほどあります。
しかしながら、この9時間の
ドキュメンタリーを観ると、
まだ全然扱われてない側面が
沢山在ることが分かる。
例えば、ユダヤ人を収容所に
運ぶ汽車の運転士は、
給料と一緒にウォッカを渡され、
ユダヤ人の腐敗臭で発狂しないように
飲酒運転していたなどといった
衝撃の事実が9時間に渡り語られる。
戦争ドキュメンタリーとして最高傑作だ!
3位:サウルの息子
(Saul fia,2015)
監督:ネメシュ・ラースロー出演:ルーリグ・ゲーザ,
モルナール・レヴェンテetc
舞台:第二次世界大戦、
アウシュヴィッツ収容所
アウシュビッツ収容所で、
ゾンダーコマンダーとして
ユダヤ人虐殺の片棒を担っていた
ユダヤ人の壮絶な数日間を
限りなく主観に近いショットで
描くことで監督に追体験させる作品。
画面がぼやけており、視界が狭いだけに、
収容所から聞こえてくる悲鳴がメチャクチャ
怖い。また、これまたどうやって
再現したのだろうと思うほど
リアルな虐殺シーンに身震いする。
「SHOAH」を観ると、如何に本作が
等身大のアウシュヴィッツ収容所を
描いていたかがよく分かる作品だ。
4位:まぼろしの市街戦
(Le Roi de Cœur,1966)
監督:フィリップ・ド・ブロカ出演:アラン・ベイツ,
ジュヌヴィエーヴ・ビジョルド,
ピエール・ブラッスールetc
舞台:第一次世界大戦末期、フランス
町山さんも大絶賛するフランスの
カルト戦争映画。
健常者よりも障がい者の方が
幸せだったということが、
「戦争」という構図で浮き彫りに
される巧妙さ。
またホドロフスキーならではの、
精神病院描写は観る者を釘付けにする。
戦争を扱った寓話の最高傑作だ。
5位:人間の條件(1959~1961)
監督:小林正樹出演:仲代達矢,淡島千景,有馬稲子etc
舞台:アジア太平洋戦争、
旧満州帝国
全6部9時間31分に及び、
アジア太平洋戦争で
軍に理不尽に満州にて振り回される
哀しさをじっくり描いた骨太
ドラマ。
フランダースの犬さながらの
大雪でボロボロになりながら
前に進む梶の姿に涙する…
6位:アンダーグラウンド
(Подземље,1995)
監督:エミール・クストリッツァ出演:ミキ・マノイロヴィッチ,
ラザル・リストフスキーetc
舞台:第二次世界大戦、
ベオグラード
まず、本作はロマの音楽の
使い方がとんでもなく凄い!
これにより、一気に
世界観に引き込まれる。
そして第二次世界大戦で荒れる
地上と、時が止まったかのように
平和に暮らす地下とのコントラスト
の妙が利いている。
果たして地上と地下
どちらが良いのかと
観客に突きつけるのだ!
7位:この世界の片隅に
(2016)
監督:片渕須直声の出演:のんetc
舞台:アジア太平洋戦争、広島
アジア太平洋戦争中の広島の
生活を徹底的に再現した点で、
本作の価値は高い。
更に、原作の持つゆったり感あるタッチとは
裏腹に1945年8月6日のXデーに向け爆走
していく作風は、良くも悪くも斬新で
戦争映画にありがちな、
べたべた感傷的に描くことを避けているところが
非常に偉い。
そして何よりも「のん」の演技が神がかっていた。
8位:ノー・マンズ・ランド
(Ničija zemlj,2001)
監督:ダニス・タノヴィッチ出演:ブランコ・ジュリッチ,
レネ・ビトラヤツetc
舞台:ボスニア紛争
「呉越同舟」をカルタにするなら、
本作の写真を使いたい!
不遇なことに敵対する二人が、
扇状の中継地点に取り残されて
起こる緊迫感をシニカルな笑いで
包む。国連軍の無能感、
組織という鈍重さに
ニヤリとさせられる。
9位:未知への飛行(FAIL SELF,1964)
監督:シドニー・ルメット出演:ヘンリー・フォンダ,
ダン・オハーリヒー,
ウォルター・マッソーetc
舞台:東西冷戦
」とか
「アイ・イン・ザ・スカイ」と近年
ドローン戦争映画が流行っているが、
その原点がこれ。
「博士の異常な愛情」と内容がほとんど一緒
(原作は一応それぞれ違います)
なのだが、ブンブンはこちらの方が好き。
アメリカ軍のコンピュータが
ソ連に勝手に核攻撃指令を出してしまい、
どうやって止めるかという話。
AI技術が発達した今となっては
全くSFとは思えない怖い内容で身震いする。
10位:戦争でワルツを(ואלס עם באשיר、2008)
監督:アリ・フォルマン声の出演:アリ・フォルマン
舞台:レバノン内戦
戦争という強烈な体験をすると、
人は心の奥底にしまい忘れようとする。
それを思い出すためのドキュメンタリーを
アニメで撮るという斬新な手法。
そして、あまりにカッコイイ
戦場シーンにグイグイ引き込まれる。
中学生の頃に観て衝撃を受けた
戦争映画の一つだ。
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