【衝撃】「かもめ食堂」ビジネスとしてヤバすぎる5つのポイント

かもめ食堂(2016)
ruokala lokki(2016)

もたいまさこ

監督:荻上直子
出演:小林聡美
片桐はいり,
もたいまさこetc

評価:50点

お知らせです。
10/4~10/11まで
卒業旅行で
フィンランド・ノルウェー・
スウェーデン
に行ってきます。
ブログは書きためしてあるので、
毎日アップされますが、
新作映画の感想記事は
ありませんのでご了承ください。

さてフィンランド・
ヘルシンキに行くので
荻上直子監督作
「かもめ食堂」を観ました。

すると、食堂としては
あるまじき光景が
多数出てきたので
リポートしようと思います。

「かもめ食堂」あらすじ

フィンランド・ヘルシンキで「かもめ食堂」
を営むサチエは、客が全然来なく
困っていた。

そんなある日、本屋でムーミンの
本を読んでいるミドリと
出会う。意気投合した二人の
前に日本人旅行者のマサコが加わり、
「おにぎり」を流行らせようとするのだが…

食堂経営としてぶっ飛びすぎ!

ライムスター宇多丸が、
本作の監督荻上直子の
「レンタネコ」を取り上げた時、
荻上直子作品の職業観が酷すぎて
ブーイングをしていた。

大学1,2年の頃、
全くそんなことは気にならなかったのだが、
就職活動を終え、すっかり
ビジネス目線を知ってしまった
今、荻上直子作品を観ると、
あまりのぶっ飛んだ世界観に
絶句せざる得なかったw

今回は、いかに「かもめ食堂」
がイカれた食堂なのかを
解説していく。

ヤバイ1:食堂が家かしている

かもめ食堂

まず、レベル1のヤバさ。
それは、物語序盤で分かる。
それは「かもめ食堂」が
食事をする場所に見えないのだ。
つまり「家」なのだ。

確かに、家と食堂が一体化している
店舗は存在するが、それにしても
このサチエは「かもめ食堂」を
「ふらっと家に立ち寄る感じで
入って欲しい」という
コンセプトで立ち上げているが、
そもそもフィンランド人の
国民性は「シャイ」である。

バスを待つ列でも、
長い間隔を空ける程、
それ故かITチャット技術
が発達して、職場の会話は
チャットを介して行うことが
多いほどの国だ。

そこで、それをやっても、
そりゃ客は来ないわ。
要するにマーケティングミスである。
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まあまあ、徐々に客が増えていく
訳なのだが、それは奇跡的である。
なんたって、全く主人公は成長も
しないし、店を改革しようという
気概を見せない。
あくまで一見さんお断り風を
醸し出している。
のだ。よく大繁盛したね~
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ヤバイ2:見知らぬヤツと料理

かもめ食堂

通常、食堂だけでなく
カフェやレストランは
客を厨房に入れたりはしない。
かもめ食堂

しかしながら、本作では、
本屋で知り合ったばっかりの
女を食堂の従業員として
無給で雇い始めたり、
突如出現するおじさん
と一緒にコーヒーを
煎れたりする。

かもめ食堂

おい!
フィンランドがたとえ
日本に比べてゆるかったとしても、
労働法、飲食店営業許可制度の
面でアウトだろ!

ヤバイ3:グローカル料理…

おにぎり

客が来ないのは、
目玉商品がないせいだ!
と言い始め、
グローカルに根ざした
料理を作ろうとするのだが、
発想がぶっ飛んでいる
「トナカイおにぎり」を作ろう!
って、そりゃ無理がありますぜw
まぁ、日本には焼きたらことか
オムライスむすびとかあるけど、
せめて脇に置いてある
ニシンで作って、
それを推そうよ~

しかも、驚いたことに
物語後半でシナモンロールを
作るのだが、これまた順番が逆。

まず、ヨーロッパの定番
シナモンロール
を売って、
それでダメならオリジナル
おにぎりを売るってのが
正当なやり方じゃないの?
シナモンロール

ヤバイ4:セキュリティ意識甘過ぎ

物語後半、店に侵入者が入るのだが。
「あれードアがあいてるー」
とヘラヘラしすぎである。
いくら合気道が上手くても、
セキュリティ意識が低すぎである。

ヤバイ5:値段不明

食堂として、必ず料理の
料金やメニューとやらが出てくる。
壁やレジに、メニューらしいもの
があるはずだ。
しかし、本作を観る限り全く
見当たらない。

しかも、金に関する話は
一切出てこない。

ビジネスとして甘く見積もり
過ぎだろう。
通常だったら半年も持たない
ような経営管理なのだが、
リアル世界では
10年立った今でも
しっかり運営されているようです。
(リアル「かもめ食堂」公式サイト

)

最後に:でも許せてしまう

このように、あまりにぶっ飛んだ
経営理論が打ち出された作品
「かもめ食堂」。
おにぎり

↑おにぎりが旨そうに見える

しかしながら、北欧の癒やされる
家具配置、ゆる~い展開は
ブンブンのツボである。
また、フード映画として
料理がとっても美味しく
見える点十分満足だ。

ってことで、フィンランド
でリアル「かもめ食堂」に
行ってこようと思います♪

荻上直子新作
「彼らが本気で編むときは、」
来年公開

問題作を多数生み出す
荻上直子の新作、
「彼らが本気で編むときは、」
が2017年2月25日に
公開
されるとのこと。

なんと生田斗真が
トランスジェンダーの人

を演じるそうだ。

荻上直子としては珍しい
社会派映画だが果たして…

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