シン・ゴジラ(2016)
監督:樋口真嗣
出演:長谷川博己、石原さとみ、
竹野内豊、その他豪華すぎるキャストたち、
ゴジラ(野村萬斎)etc
もくじ
評価:5億点!!!!!
日本がハリウッド版ゴジラに対抗して
「ゴジラ FINAL WARS」以来12年ぶりに
作られた「シン・ゴジラ」。
監督は昨年「進撃の巨人
」の実写化で
前田有一を始め多くの方の苦情に
逆ギレして炎上する失態を犯した
樋口真嗣。
さらに、脚本は鬱アニメの傑作
「エヴァンゲリオン」、
「風立ちぬ」で随分と個性的な
声優業を魅せてくれた庵野秀明。
そして、予告編を観ると
明らかに地雷臭しかしない
「コードネーム、ゴズィラ!」
という魔法の言葉を観客に投げつけた
石原さとみ。
Twitterでは大盛り上がりしているのだが、
地雷臭しかしない前情報に
映画館へ行くのを躊躇している
方に、このページでは
「シン・ゴジラ」が如何に
新で神でSinな映画か。
ブンブンが「FAKE
」や
「ちはやふる
」を差し置き、
今年の暫定ベスト邦画に
「シン・ゴジラ」を
何故推すのかを
お伝えしていくぞ!
ネタバレはしないので安心して
読んで、ソッコー映画館へ
出頭するように…
1.「シン・ゴジラ」ってどんなお話?
【名詞】怪獣映画。本多猪四郎と円谷英二が1954年に、
ビキニ環礁水爆実験から着想を
経て作り出された怪獣「ゴジラ」。
幾度となく映画化されたゴジラ映画
第29作目です。
東京湾内羽田沖で突如爆発が発生!
ドキュメンタリータッチで
逃げ惑う人々を追うパートと
内閣での会議を交互に
描きつつ、
ゴジラの全貌が明らかになる。
そして、ゴジラによる
絶望的なホロコーストが開始!
世界からも見捨てられる日本は
最後の力を振り絞り、
ゴジラに闘いを挑む…
2.そもそも「ゴジラ」映画って?
ゴジラ映画と聞くと、
「子ども騙しの怪獣映画でしょ!」
とあざ笑われることがある。
確かに、文芸作品やヨーロッパの
アート映画に比べたら、
低俗に見えるかもしれません。
しかし、ゴジラ映画は元々
「社会派ドラマ」
です。
一番最初の「ゴジラ」は、
広島・長崎の原爆投下、ビキニ環礁水爆実験
の痛みを描いた反核映画だ。 さらに1971年に作られた
「ゴジラ対ヘドラ」は
当時蔓延していた公害問題を
辛辣に描き、
徹底的に怪獣ヘドラによって
殺されていく人々を魅せていく
子どもトラウマ必至の内容だったりする。
そして、本作「シン・ゴジラ」は
東日本大震災を受け、
国の一大事なのに
やれ「確証は持てない」、
「想定外」だと連呼し
鈍重で動けない内閣を
シニカルに描いているのだ。
3.大人が観ても楽しめるの?
反対に、子どもにはハードすぎる内容。
大人こそ楽しめる作品です。
なんたって、脚本は「エヴァンゲリオン」
シリーズの庵野秀明さん。
膨大な台詞量と、
内閣や国家間を越えた駆け引き、
そして絶望的なほどの破壊と
カタルシスが描かれているのだ!
平気で人が死ぬので、子どもには
ショッキングだ!
一方「64-ロクヨン-
」のような
政治ドラマが好きな方は
グイグイ引き込まれますよー
4.本作の見所は?
実は注目して欲しい場所があります。
それは「ゴジラ」の破壊特撮シーン
ではなく、会議室のシーンだ!
ハリウッド大作だと、
国家の非常事態の際、
屈強な大統領や、
バカだけれどもマッチョな
ならず者がエイリアンや怪獣を
華麗に駆逐しますよね。
しかしながら、ここは日本。
優柔不断で動けない、
足を引っ張り合うバカしかでてきません。
情報収集力は、「いっいつの間に?フットワーク
軽すぎでしょ!」と思うほど
早いのに、肝心な決断を
できずに事態が悪化していく様は
もはやコメディです。
キューブリックの「博士の異常な愛情」
に近いブラックさ溢れる会議シーンが
「シン・ゴジラ」のまさに「新」なところ。
通常、この手の映画は破壊シーンに
ばかり力を注ぎ込み、作戦会議シーンを
おそろかにするが、
ここまでしっかり描いた怪獣映画は
ないでしょう。
5.あのぅ、監督が樋口さんなんだけれど…
あ~「進撃の巨人」の件ですね。大丈夫です。
あの炎上事件で、樋口監督が抱いた
フラストレーションは良い形で
総て本作に詰まっています。
まさに、ゴジラの
もはやコミュニケーション不可能に
まで目がイッてしまっていて、
破壊の限りを尽くす。
業火を吐き散らすところは、
樋口監督が「進撃の巨人」で
背負ってしまったSin(罪)
を吐き出すような感じだ。
人々を殺戮することで、
昨年の恨みを晴らす
と共に、
観客を熱狂と絶望に
突き落とします!
彼の「怒り」が強固な形で
ゴジラに反映されており素晴らしいです。
6.今回のゴジラってどんぐらい
強いの?
ひるみません。
とにかく、、、ひるみません。
諦めません、勝つまでは
のごとく東京に迫ります。
まさに「神」ですねw
詳しくは劇場で!
7.ゴジラファンも大丈夫?
はっきり言って、
本作は昨年の「マッド・マックス/
怒りのデス・ロード
」さながら0点か100点しか
存在しない映画です。
ファンにとっては、
「これはゴジラじゃない」と
思い「新」な要素を受け入れ
たくない方もいるでしょう。
伊福部昭がゴジラシリーズ等
で手がけたサウンドを
余すことなく使用。
「ゴジラ」
「キングコング対ゴジラ」
「メカゴジラの逆襲」
「宇宙大戦争」
「三大怪獣地球最大の決戦」
「怪獣大戦争」
「ゴジラVSメカゴジラ」
の楽曲を、昭和大作映画風の
テロップの前で、
ゴジラの前で流れたときには
涙腺決壊必至ですよ!
さらに、
鷺巣 詩郎(さぎす しろう)
のスコアも、サントラが
欲しくなるほどイカしています。
つまり、ハリウッドのアレみたいな
形だけの映画じゃないんですよ!
8.IMAXで観るべき?それとも4D?
多くの方がIMAXや爆音、
4Dでの鑑賞を勧めているが、
ブンブンはあえて通常版を
オススメする。
そして、シネコンよりも、
できるだけ個人経営とか
一館系の劇場、ボロい映画館で
観ることをオススメする。
冒頭から、昭和大作映画のような
暑苦しい感じを再現しているので、
ノスタルジーに浸りたいので
あれば、設備はしょぼいほど
良いと思います。
ただ、ゴジラの音や
サントラをじっくりと
味わいたいのなら、
音響が良いところ、
例えば立川シネマシティ
とかどうですかねぇ?
9.役者を探せ!
本作を観るに当たり、
是非とも頑張って頂きたいのは、
「役者探し」だ!
先日、ゴジラを演じたのが
狂言師で「陰陽師」シリーズ
でお馴染み野村萬斎と
発表されたが、
他にも大勢のキャストが
出演しているぞ!
その中の一部キャストと
役名のヒントを書いておく
ので探してみよう。
・前田敦子(元AKBメンバー)
カップルの女役
・犬童一心(映画監督)
学者1
・原一男(ドキュメンタリー監督)
学者2
・古田新太(劇団☆新感線の人)
警察庁長官
・片桐はいり
(「もぎりよ今夜も有難う」著者)
ベテラン官邸職員の小母さん
・斎藤工
(「HiGH&LOW THE RED RAIN」主演)
戦車に乗ってる人
・岡本喜八(庵野秀明が好きな監督)
写真のみの出演
10.パンフレットは買うべき?
800円以上しますが、悪いことは
言わない。
パンフは買いましょう。
なんと、パンフレットを買うと
異例の「ネタバレ注意」カバーが
付けられて渡されます。
本作は、非常に小ネタが多く、
エンドロールの役者名やスポンサー、
のリストだけで数時間話せる
ぐらい。
つまり一回だけではストーリーが
追い切れないのだ。
このパンフレットを買って
復習しましょう。
ってことで、わかって頂けましたか?
とにかく「シン・ゴジラ」は
今最も映画館で観るべき作品です。
映画ファンはMUST WATCHだぞ~
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