カンヌ国際映画祭授賞式が終わって…
昨日の20時半に寝て、2時起き、フランスの
CANNAL+のwebサイトから
待ちに待った授賞式を観る。
今年は海外批評家評を観ようと、
SCREEN INTERNATIONALを
張っていたのだが、
ドランにショーン・ペンが
炎上、アルモドバルも反応
が微妙と来た。
その代わりに、
ジャームッシュの「PATERSON」と
ポール・バーホーベンの「ELLE」が
全くパルムドール向きではないのに
批評家大絶賛。
その渦中に巻き込まれ、
イランの新鋭アスガル・ファルファディ
の「THE SALESMAN」が
ホントウに上映されたのかと思うほど
微妙な反応でした。
しかし、蓋を開けてみると、
昨年の「ディーパンの闘い」同様
批評家の評判に反する結果となった。
それでは画質は悪いのですが
ダイジェストと行きましょう。
カメラドール「DIVINES」組の演説
まず、カメラドールの発表から
始まった。
HOUDA BENYAMINAさんが演説を
したのだが、感動のあまり長い。
あまりの長さに、
4時まで発表がかかるのかなと
不安になる。
ジャン=ピエール・レオ登場
トリュフォーの分身といわれ、
ヌーヴェルヴァーグの代表役者として
生きたジャン=ピエール・レオが
名誉賞を受賞。
まだ生きていたのかと
不覚にもびっくり!
現在72歳とのこと。
音楽メドレー
「シェルブールの雨傘」や
「オール・ザット・ジャズ」、
「パルプ・フィクション」の
懐メロをメドレー演奏。
もうちょっと一曲一曲
聴かせて欲しかったな~
遂に授賞式
そして遂に本番の授賞式。
まさか「Julieta」のEmma Suárezや
「ELLE」のイザベル・ユペール、
「TONI ERDMAN」のサンドラ・フラーと
強敵が多すぎる中、
フィリピン映画「MA’ROSA」のJaclyn Joseが
受賞。マニラのスラム街を
生きる女性を熱演し受賞したのだが、
まさか受賞するとは思ってもなかったらしく
号泣。
同様に、遂にグランプリを受賞した
グザヴィエ・ドランも
あんだけ批評家に叩かれ、
コンペの中でショーン・ペンに
次ぐ酷評だったので予期せぬ
受賞に号泣。
一方、イランの新鋭アスガル・ファルファディ
の「THE SALESMAN」は、
コンペ進出発表時期から、
追加参戦と地味な境遇。
コンペ中も直前にショーン・ペンの
「THE LAST FACE」が誰も褒める人の
いない大炎上。
さらにはゲテモノ枠のバーホーベン
が異常な大絶賛と
完全に陰日向に追いやられていた。
しかし、結果的に
脚本賞と男優賞を受賞し
嬉しそうでした。
そして
ジョージ・ミラーと
メル・ギブソンが読み上げる
パルムドールは
引退を撤回したケン・ローチが
イギリスの社会保障について
描いた「I,Daniel Blake」だ。
毎回重いテーマに挑む
ケン・ローチの真骨頂として
評判の本作が受賞。
・アルフ・シェーベルイ
(スウェーデン、1946年『もだえ』、1951年『令嬢ジュリー』)
・フランシス・フォード・コッポラ
(アメリカ、1976年『カンバセーション…盗聴…』、
1979年『地獄の黙示録』)
・今村昌平(日本、1983年『楢山節考』、
1997年『うなぎ』)
・エミール・クストリッツァ
(セルビア、1985年『パパは、出張中!』、
1995年『アンダーグラウンド』)
・ビレ・アウグスト
(デンマーク、1988年『ペレ』、
1992年『愛の風景』)
・ダルデンヌ兄弟
(ベルギー、1999年『ロゼッタ』、
2005年『ある子供』)
・ミヒャエル・ハネケ
(オーストリア、2009年『白いリボン』、
2012年『愛、アムール』 )
に並ぶ8人目のパルムドール
2度受賞者となった。
残念ながら有力候補の
ジェフ・ニコルズ最新作
「LOVING」は無冠。
アカデミー賞での検討を祈る。
それにしても、
ジャームッシュがパルムドッグ
しか獲れなかったのは残念だったな~
無論、賞を獲りそうな作品ではないのだがw
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