愛の渦(2014)
監督:三浦大輔
出演:池松壮亮、新井浩文etc
評価:20点
2014年、映画人を震撼させた
作品がヒューマントラストシネマ
有楽町で封切られた。
なんと2時間のうち75%が
ハダカのシーンという、
アダルトビデオもビックリな
映画「愛の渦」だ!
今年朝井リョウの「何者」映画化を
控えている
「ボーイズ・オン・ザ・ラン」の
三浦大輔が自身の舞台劇を
映画化したとのこと。
「愛の渦」あらすじ
高級マンションにある秘密のクラブガンダーラでは毎日セックスに
飢えた変態たちに乱交パーティ
の場を提供している。
そのガンダーラの一夜に
密着!ニート、サラリーマン、
保育士など様々な
バックグラウンドを持った
輩のゲスな乱交パーティ
開幕である…
演出が酷い
正直、R18だけに
強烈なエロシーンを
期待して観たのだが、
どうも中途半端
消化不良を起こした。
まあ、映画だしストーリー
だよねと思ったのだが
これまた演出が酷いので
消化不良を起こす。
本作は言わば、
「身体はハダカなのに、
心は上辺だけで固めている
人のゲスなところが
暴かれていく」ところ
を楽しむ作品だ。
キャラクター同士の、
居心地の悪い不協和音を
演出できれば良いのだが、
本作は唯々不格好なだけ
なのである。
冒頭からアナログ時計
演出で時間を意識させるのに、
中盤大幅な時間カット、
突然30分ぐらい時間を
進めて、キャラクターの
関係図が崩れている
状態を魅せてくる。
そこは何故、その関係に
至ったのかの経緯を
しっかり描く必要が
ある。
「ハッピーアワー」と比較して
「ハッピーアワー」ではその関係を崩す過程が非常に
よくできてた。
ブンブンが驚いたのは
30分にも及ぶバーのシーン。
セミナーの関係者と
仲良し4人組が
机を囲って呑む。
そして雑談をするうちに、
それぞれの見えない関係が
ドンドン明らかにされて、
ラストに「ハッピーアワー」
の本題である、
「一人の離婚」が明らかになる。
親友ですら、離婚調停の話、
しかも彼女の不倫が
原因によるものであると
知らなかったことが
明らかにされ人間関係が
少しずつ狂い始める。
こういった、
折角物語の大半が
ハダカで、しかも
密室にて話が進む
だけに「愛の渦」は
頑張って欲しかった。
うーんm(_ _)m
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