ザ・ウォーク(2015)
THE WALK(2015)
監督:ロバート・ゼメキス
出演:ジョゼフ・ゴードン=レヴィット、
ベン・キングスレーetc
評価:70点
みなさんは6年前にアカデミー賞
長編ドキュメンタリー賞を獲った
「マン・オン・ワイヤー」って
作品を覚えているだろうか?
1974年8月7日に、
今は亡きワールドトレードセンター
を綱渡りでビルを渡ってみせた
フランス人フィリップ・プティの
当時の様子を追ったドキュメンタリー
である。
ドキドキさせられる場面が多く、
非常に面白い作品なのだが、
映像としてほとんど
残っていない為「惜しい」
と言わずにはいられない作品だった。
しかし、巨匠ロバート・ゼメキスが
CGで完全再現。
主演のジョゼフ・ゴードン=
レヴィッドの演技指導に
フィリップ・プティ
をつけて万全の態勢で挑んだ
作品が今日紹介する
「ザ・ウォーク」だ。
3D新時代の幕開け
本作が凄いことは3Dを効果的に使っていることだ。なのでこれから観る際は、4D,3D,あるいはIMAXで
尚且つ中央で観ることをオススメする。
普通、3Dって怪物がナイフなどのものを投げつけてくる、
硝子の破片が飛び散るところで効果的に
使われているのだが、本作では「高所」を
作り込んでいるため、高所恐怖症でなくても
かなりビビります(汗
恐らくレイヤー構造でピントを綱に
向けている為だろうか、
本当に地面までの距離感を感じる。
それでもって例えば、練習の場面で
プティが綱渡りに失敗しそうになって
棒を落とすシーン。
カメラが急速に地面に落ちる演出を
するから、映画慣れしている
ブンブンでもひゅっと身体を
横に揺らしましたw
そして、ラストの目玉
ワールドトレードセンター渡り
プティと同じ目線で
天空の綱渡りを楽しめるのだが、
中間地点で綱に
寝そべったり、座ったりするから、
「もう、やめて」「もう、やめて」
とブンブン完全にビビりましたw
ジョゼフ君の仏語に注目
また、本作で凄いのは
ジョゼフ・ゴードン=レヴィッドの
仏語、仏語訛りの英語がメチャクチャ
上手いのだ!
流れるような風味を滲ませる
フランス語独特の発音を
完全にコピーしていてこれまた
良かった。
皆さん、是非とも3Dで狂った世界を
楽しんで観てはどうでしょうか?
P.S.劇中で出てくるフランスの
ことわざ「Les carottes sont cuites
(にんじんは煮えた)」の意味は
「万事休す」。フランス語もさりげなく
学べる作品でした。
コメントを残す