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“Ç”ボンボンが主役じゃないロードムービー「わたしに会うまでの1600キロ」

“Ç”ボンボンが主役じゃないロードムービー「わたしに会うまでの1600キロ」

わたしに会うまでの1600キロ(WILD)

わたしに会うまでの1600キロ
監督:ジャン=マルク・ヴァレ
出演:リース・ウィザースプーン、ローラ・ダーンetc

評価:65点

夏休みになると、旅映画を観たくなる。
ブンブンが好きなのは「イントゥ・ザ・ワイルド」
「オン・ザ・ロード」と言った若者が旅する話。
深夜特急に憧れて、高校3年生の時に
ヨーロッパ一人旅に出たことを思い出す。

しかし、いずれの話もボンボンが主役だ。
生活的にもゆとりのある人の
現実逃避として「旅」があった。

今回、意外と類をみない
「どん底の人」の旅映画
「わたしに会うまでの1600キロ」を紹介するぞ~

虐待人生、セックス中毒、貧困…

幼少期から父親から虐待を受けて育ち、
どんなにどん底でも笑顔だった母親も
ガンで先立たれてしまいトラウマから
セックス中毒になった女性
シェリル・ストレイドが今回の主人公だ。

献身的な夫に別れを告げ、
アメリカ西部にある長い道
パシフィック・クレスト・トレイル
の1600キロを踏破しようとする。

1600キロって上野駅から
奄美大島ぐらいの距離ですぞww

しかも、素人だからバックパックに
荷物詰めすぎて身動き取れなくなったり、
脱水症状になりかけたり、爪が
はがれたりマジでやばす。

でも、陸上部だったブンブンも分かるのだが、
一人で長い道のりと向かい合うと、
自分の過去がフラッシュバックしていき、
いままで気づかなかった自分が見えてくる。
厳しい自然を通じて、
シェリル・ストレイドはなぜ自分が
セックス中毒になってしまったかが
気づかされていく。

この作品では、走馬燈のような使い方で
彼女の過去を演出していくのだが、
ローラ・ダーン扮する母親(「ブルー・ベルベット」
のアレにしか見えないのだが…)の
笑顔で語りかけるところがマジで泣けてきます。
今はもう会えない人を懐古する描写が
本当に切ない。フラッシュバック形式
なので、最初は慣れないと思うが、
最後の方になると、彼女の思い出ピースが
パズルのように形になっていき、
シンパシーを感じます。

フラッシュバック多すぎるのがタマにキズ

この作品、よくある旅映画とは違い、
どん底の人がどん底の旅に出る話なので、
現実の厳しさがガンガン伝わってきて、
切なくもなる作品だが、
ジャン=マルク・ヴァレ監督「ダラス・バイヤーズ・クラブ」
同様、演出にもたつきを感じる。

特にこの作品最大の特徴である「フラッシュバック」演出だが、
やたらと多用しすぎで、中盤キツいところがある。
別に支離滅裂に描くのは悪いことではない。
むしろ、その方がストレイドの懐古を忠実に
再現していると言えよう。
しかし、緩急なく使用し続けるとどこかダレてしまう。
特にスピード感溢れる映像の切り替えは、
肝心なマジで死の恐怖に身を放り出されたシーンのみに
使用すべきだったなと感じた。

↑ブンブンのバイブル「イントゥ・ザ・ウッズ」予告編

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