“Ç”非意識高い系向け英語リスニング教材「TED2」

テッド2(TED2)

テッド2

監督:セス・マクファーレン
出演:セス・マクファーレン、マーク・ウォールバーグ、
アマンダ・セイフライドetc

評価:40点

意識高い系がこぞってウォッチする
テレビ番組がある。「TED」だ。
Technology Entertainment Designという
カナダのプレゼン組織主催の番組で、
ビル・クリントンやアル・ゴアと言った
有名人から無名の人まで様々な人が
クールで面白いプレゼンをするあの番組だ!
意識高い系や英語を伸ばしたいなと思っている
人にとって非常にリスニングやスピーキングスキルが
上がると愛好されているこの番組ですが、
ブンブンは英語に対する意識が低いため、
1分間に「パルプ・フィクション」も
「ウルフ・オブ・ウォールストリート」も
驚愕なFワード、ゲスワードを連呼し、
卑猥な単語のリスニング能力が上がる
「テッド2」をウキウキウォッチングしてきたぞ~

↑ブンブンも学校の授業でノルウェーのテレビ番組
についてのプレゼンを観たぞw

テッド2が何故R指定なのか?

3ヶ月前、ブンブンは映画館のチケット売り場で
並んでいたところ、目の前に並ぶ少女が
「あのクマさんの出てくる映画が観たい~」
と母親に言い寄っていたのを目撃した。

Ah~残念。これR15なんだよね~

理由は2つある。
この作品は、まず終始卑猥な
単語を連呼しまくっているからだ。
F ワードは、もしこの作品が3時間
あれば間違いなくギネスブックに
載るであろうマシンガンが如く、
湯水のようにあふれ出している。

もちろんfワード以外にも、
英語が苦手なブンブンですら
分かるあからさまに酷い
英単語が羅列。それに加え、
麻薬や酒、仕舞いには
ゲスな単語を作ってしまう
ハイレベルさだ!

先日PG12版で前作をテレビ放映
したそうだが、今回はそれやると、
20分ぐらいの作品になるであろう
産業廃棄物映画である。

それで「ハングオーバー」のように、
純粋に笑える作品なら良かったのだが、
今回もアメリカ文化と英語能力
自信がないとひじょ~~~に
つまらないシラケる。

いつもの「フラッシュ・ゴードン」ネタは
もちろん、「ロード・オブ・ザ・リング」、
「ダウントンアビー」「ジュラシックパーク」
「サタデー・ナイト・ライブ」といった
テレビや映画ネタを前作以上に
ひねりまくった使い方をしてくる。
劇場で笑っているのはブンブンと一部の
映画オタクのみで、後の8割口をぽかんと
開けている状態である。

コメディ映画というのは、
観客が予想できないギャグを
炸裂させたら成功だというけれども、
これは完全監督の自己満足であり、
今回も観客と意思疎通できていない。

しかも、ゴダールやクローネンバーグ
みたいに難解さでにやりとさせるのが
ウリの監督と自分自身をマーケティング
していないため、「分かる人が分ければ良い」
というポジションにすら立てないトホホ
さが否めない。

でもテッドは社会問題に取り組んだぜ!

ただし今回とても良かった事は、
アメリカならではの人種問題を
コメディに内包することでコンテンツとしての
価値を挙げたところだ。

前作では単なる男子校映画だったが、
今回は「子どもの産めないカップルの
大変さ」の描写を細かく描いており、
さらに「テッドは所有物(Property)か?」
問題の裏に積極的に黒人奴隷の話を忍ばせることで
メタファーとして差し込んでいるあたり
成長したなと感じる。

これを観るのにオススメな人種は、
・オヤジくまさんに溺愛している者
or
・映画通アメリカ通の者

と言えよう。
今回、前作で「くまもん」とか意訳しすぎて
叩かれた字幕監修の町山智浩が
怒ってネタをほとんどそのまま訳しているため、
この映画を楽しむにはマジで事前に
パンフを買うか、字幕よりも英語を
聴くのに専念した方がいいぞ~

 

→NEXT:【ネタバレ注意】テッド2の小ネタ

 

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