”Ç”映画産業の取り組み特集

情報過多時代

上記のことから、人々は身近で情報を感じ取りたい
性格を持っていることが仮定できる。
新聞は文字と写真でしか情報を知り得ないから、
自分たちと同じように動くリアリティのある写真=映画、
それに付属した字幕や活弁士にリアルな情報を
求めて映画館へと足を運ぶ。
しかし、1950年代にテレビが普及し始めると
映画離れが巻き起こり、
日本では1958年(黒澤明の『隠し砦の三悪人』や
ルイ・マルの『死刑台のエレベーター』などが公開された年)
の全国入場者数約11億人をピークに年々下がり続けている

そして2013年、約1.5億人の全国入場者数。
ここ半世紀で9分の1まで
映画館に行く人の人口が減ってしまった。
先述の通り、人はリアルな情報を求める。
次なる情報収集手段としてスマートフォンがあげられる。
総務省「平成24年通信利用動向調査」によると
2009年を境にパソコンの利用率が減り急激に
スマートフォンの利用率が増えていることがわかる。
そして、同時にhuluといったスマートフォンでも
気軽に映画が観られるサービスも提供されていることから、
一時期スティーブ・ジョブズやビル・ゲイツが切磋琢磨し熱された
「パソコン」という情報収集のアイテムも斜陽を迎えていると言え、
映画は映画館でもテレビでもパソコンでもなく
スマートフォンで観る時代がやってきてしまうと予想できる。
すでにその兆候は後述のデータより明らかである。


→NEXT:新しい映画館のあり方


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