“Ç”メイドインチャイナの復讐「鰻の男」

鰻の男(MADE IN CHINA)

鰻の男

監督:キム・ドンフ
出演:パク・ギウン、ハン・チェアetc

「嘆きのピエタ」や「メビウス」とトンデモ
映画を多数生み出しているキム・ギドク。

最近彼は若手監督の育成に力を入れており、
昨年末に公開した「レッド・ファミリー

」で
彼の若手育成能力の高さを世界に投げつけた!

そんな彼が、またまた新たな凄腕監督を
育成したぞ!「レッド・ファミリー」で
制作を務めたキム・ジウン監督作「鰻の男」だ(*^_^*)

カリコレ2015で早速ウキウキウォッチングしてきました!

社会派サスペンス×官能ドラマ

日本ではヘイトスピーチや様々な公害等で、
中国産を避けている人もいるかと思う。

今回、この作品では韓国の嫌中国産を
えぐり出した社会派ドラマ…と見せかけて
結構コメディ名官能ドラマだ。

中国から、鰻三匹抱えた男が仲間を失いつつも
気合いで韓国に密入国する。
彼の目的は、地元の「鰻」には水銀が
入ってないことを証明すること。
頑張って、検査場の女に懇願し検査したら…
水銀モリモリモリ~盛りだくさんでした…
ってゲームオーバーやん!

風評被害も何も、それは売っちゃイケナイでしょ!
何を訴えたいんだ?と思う前半。

ここから、観客の予想だにしない爆笑と
恐怖の話が幕を開ける…

エロティックな関係

そこで、お話が終わるかと思いきや、
女が突然発情し始め
怪しい同居暮らしが始まる。

確かに、パク・ギウンはイケメンだが
唐突すぎ、しかも女の精力旺盛すぎて
ギャグになっている。

しかし、彼女がアンチ中国産だと
パク・ギウン扮する密入国者が
知ってからジェットコースターのように
歯車が脱線の限りを尽くす。

愛のために毒物中国産を食べられるのか?
そして…もうあとは、言えないが
後半になるに従い、自分たちの
食生活を振り返り恐怖を
感じます。

もう、キム・ギドクのエグさ
完全コピーやん!ひぇ~

監督第1作目だからゆるして

まあ、風評被害をテーマにするにしても、
それ以前に主人公の売るウナギ、
めっちゃ危険だから職業を変える他に
男の救い道がないの。

しかも、説明描写なしに
女が主人公に惚れたり、
ラストのアレとかアウト過ぎる。
(まあ、コレは
キム・ギドクのミスだろう)

カメラワークも未熟なところがあり、
過剰すぎる表現に見えてしまうのが
玉に瑕だが、監督1作品目にしては
とても面白い。下手にかっこつけず
描いているところ、本当にいいと思う。

韓国が抱えている闇、中国が抱えている闇、
3.11を経た日本も全く他人事でないから
非常に考えさせられる作品でした。

P.S.
「東京国際映画祭」でブンブンの知り合いが
「劇中のウナギはメイド・イン・チャイナ(原題)ですか?」
と質問したところ、「使ったウナギの数が多すぎてわからん」
と返されたそうだ。アメリカじゃ動物愛護団体とかが
キレだしそうなぐらいのウナギを殺していたな~ww
「鰻の男」予告編


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