早稲田松竹5/9(土)~5/15(金)のラインナップ
ミニシアターがどんどんシネコンに淘汰
されていく時代。影ながら、活躍している
名画座がある。
一つは、飯田橋にあるギンレイホール。
もう一つは高田馬場にある早稲田松竹だ!
早稲田松竹は二本立て料金学生なんと1100円(*^_^*)
そして、ラインナップが毎回素敵だ!
ブンブンが映画にはまりたての頃、
若松孝二トークショー付二本立てに
行き、今は亡き若松孝二に質問した
思い出の映画館だけに大好きである。
さて、今回のラインナップは凄いぞ!
「薄氷の殺人」と「トム・アット・ザ・ファーム」!
公開時、ミニシアター好きの間で話題になった
日本が劇場で併せて1100円で観られるのだ(*^_^*)
どちらも見逃していただけに、ブンブン
ウキウキウォッチングなり~
「早稲田松竹」サイト
薄氷の殺人(白日焰火)
監督:ディアオ・イーナン
出演:リャオ・ファン、グイ・ルンメイetc
ライムスター宇多丸も語っていたが、
今の中国映画は見逃せない。
昨年の「罪の手ざわり」みたいに、
アーティスティックな中国映画が
生産されつつある時代だ。
そんな中、ベルリン映画祭
「6才のボクが、大人になるまで。」
「グランド・ブダペスト・ホテル」を
倒し、見事金熊賞を仕留めた
この作品、非常に不思議な中国ノワール
になっていた。
ワン・ビンのドキュメンタリーみたいな
雰囲気に包まれる映像、
ドラマなのにまるでドキュメンタリーを
観ているような間の取り方。
そして、想像を軽々超える
カットの切り方。
とにかく不思議だ、ストーリーは
至ってオーソドックスな
ファム・ファタールもの悪女もの
なのに。
そして原題の「白日焰火(真昼の花火)」
を象徴するラストのシーンの
美しさ。正直、物語との
関係性はよくわからなかったものの、
魅せ方がクールだと感じたぞ!
また、ストーリーはオーソドックスなのだが、
使われる素材の使い方が斬新で
観ていて飽きない次の展開が気になってくる
作品でした。海外では有名こそ、
日本では無名だったディアオ・イーナン
の凄さを知ることが出来る作品と言えよう。
「薄氷の殺人」予告編
トム・アット・ザ・ファーム(Tom à la ferme)
監督:グザヴィエ・ドラン
出演:グザヴィエ・ドラン、ミシェル・マルク・ブシャールetc
昨年留学中で見逃したグザヴィエドランの作品。
ひと月足らずで脚本を作り、
2週間ちょいで難易度の高いフィルム撮影を
したと前田有一が語っていたが、
マジで?と思うほど異常に洗練されている。
ってか簡単な話に見えてチョー難解だ。
ギヨームの葬式にやってきたトムの
前に現れる凶悪な男。
彼は執拗にトムとギヨームの関係を
母親に隠そうとする。
謎だらけの展開だ!
謎解きのヒントは、
なんとグザヴィエ・ドランの人生と
画面の構成比が変わるシーン。
ここを、押さえるのを忘れると
全くわからん。しかし、
相変わらずカッチョええ
画面の作り方だから
退屈することはない。
強烈に暴力的、されど美しい
ドラン節を楽しめる作品でした。
観直したいな~(*^_^*)
「トム・アット・ザ・ファーム」予告編
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