「アクト・オブ・キリング」監督とのQ&Aに備えろ!
アンジェ映画祭は
やたらと監督と話せる機会が
設けられている。
北欧研究会に所属する身としては、
北欧映画の監督に質問を
なんとしても行いたいところ。
そう思ってたら、昨年衝撃を受けた
「アクト・オブ・キリング」の
監督Q&A付き上映を発見!
厳密にはアメリカ人なのだが、
制作がデンマーク、フィンランド、
ノルウェー、インドネシア、
イギリスなので北欧映画です。
さあ事前に質問内容まとめて
いざ会場へ…
ジジババは心配症
上映1時間前にも関わらず、
長蛇の列。しかも学生0。
ジジババしかいません。
日本でも、ジジババは
映画館のチケット売り場が
オープンする
1時間前に並ぶことが
あるがフランスのジジババも
同じマインドを
持ち合わせているよう。
確かに席なくらったら
悲しいもんねー
投票用紙
今回観る
「ルック・オブ・サイレンス」
はコンペ作品なので、
観客に投票用紙
が配られました!
ルック・オブ・サイレンス(THE LOOK OF SILENCE)
監督:ジョシュア・オッペンハイマー
出演:インドネシアの人々
「アクト・オブ・キリング」の
続編。前作では、インドネシア
虐殺事件の加害者に事件再現
映画を作らせる様子を捉え
インドネシアの闇を抉りだした。
今回は被害者に迫る…
正直、前作が凄すぎて、
ハードルが上がりきった
状態だったので心配だった。
普通、この手のドキュメンタリーは
被害者を映すもんだしさ。
奇を衒う要素なし。真っ向勝負である。
結論から言おう!
「素晴らしい」映画だ(≧∇≦)
あるメガネ屋の青年が、
オッペンハイマー所持の
加害者側が嬉々と
インドネシア虐殺事件を
再現するビデオを観て
真相確かめるべく親族にあう。
しかし、親族は皆100歳近く
ボケも激しい。オマケに、
あまりにも惨劇だったため口を
割らない。しかし、青年は
ジジババの笑いのツボをつつき
真相を明らかにしてく。
「永遠の0」と同じことをしている
のだが、こちらは遥かに緊張が
ある。インタビューをしていく
うちに、虐殺の犯人と対面する
青年。犯人は真相を
バラしたくないのか、
親族がどこに住んでるか青年に
問い始める。もろヤクザな
訊き方だ!
前作で監督が彼らの悪を告発している
だけに、「マジでこいつら
殺されるんじゃね?」
とハラハラドキドキさせられる。
しかも、映像の撮り方が時折芸術的に
なるから、「これはフィクションかな?」とすら思えてくる。しかし、これは紛れもない実話。まさに小説よりも奇なりな物語がそこにはあった。
早速監督インタビュー
映画が終わった後、特設ブースで
Q&Aが行われました。
ブンブン、
「THE LOOK OF SILENCE」
ってタイトルの由来について質問しました。彼はフランス語話せない為、
ブンブンのフランス語をおっさんに
訳してもらったぞ!
そしたら、ジョシュア・オッペンハイマーが熱くお答えしてくれました。
まず、「アクト・オブ・キリング」は
元々被害者について描く予定だったのだが、被害者皆なかなか真相を語ってくれず逆の発想で加害者を撮った。
今回は、インドネシアの青年に
ビデオを観せ、彼が被害者の
「SILENCE」の深くに入ってく
様子を観察した。
つまり、「THE LOOK OF SILENCE」
は被害者の「SILENCE」の部分に
迫るって意味が込められている
とのこと。
成る程、静かなシーンも多いのだが、
ディスカッションのシーンも多く、
SILENCEの意味って何?と思った
だけに解決である^o^
いやー、外国のQ&Aに参加できて
マジで良かったぜ!
日本公開決定!
ようやく、日本公開が決定しました。
今回はユーロスペースではなく、
渋谷シアター・イメージフォーラム
なんだね~日本は相変わらず公開が
初夏になるそうですよー
「ルック・オブ・サイレンス」予告編
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