“Ç”悲報・フランス映画社破産‼︎

1950年代の映画黄金期以降、
年々興行収入が減り続ける日本の
映画産業(アメリカもそうだが)。

アメリカでは、もはやアメコミの
リメイク、実写化みたいな作品ばかり
作られている。
しかも中国で上映させる為
(中国では1年間に映画館で
上映できる洋画が限られているが
中国と合作にすることで、
いくらでも上映できる)、
全編広告だらけの映画が作られる
末期状況。

日本でも、近年マンガや
小説、しかも大衆小説の映画化
ばかり。

某映画関係の人にインタビュー
した時も、「正直、映画儲からない
んだよねー」と苦言をもらす
有様。

そんな斜陽の映画界にまたもや
悲しいニュース…高倉健の次にか!
「フランス映画社」破産とのこと。

「フランス映画社」と言えば、
「旅芸人の記録」「ストレンジャー・ザン・パラダイス」など
アート系映画の配給でお馴染みの
老舗だ!

それが、exciteニュースによると
「柴田駿社長は11月12日、
東京地裁より破産開始決定を受けた。」
と…

最近、フランス映画社のロゴ見ないな
と思っていた矢先にこれだから
ショックだ!

ってことで、今日もオススメ映画
を紹介する。

1.旅芸人の記録


監督:テオ・アンゲロプロス
多くの人は睡眠剤となるであろう、
ギリシャの巨匠作品を
配給したのはフランス映画社!

約4時間、某監督みたいに
エロで押し切るのではなく
ゆーーったりとしたテンポで
ギリシャ史と旅芸人の日常を
綴る。

唐突に訪れる暴力、
そして汚くも綺麗な描写。
まさに今の時期にピッタリな
作品。

長回しショットを学びたいのなら
絶対みよう!

ちなみにブンブンはテオは
寝ないが、フェリーニは寝かせ
られますzzz

2.ストレンジャー・ザン・パラダイス

監督:ジム・ジャームッシュ


一時期、ユニクロのT-シャツにも
なったクールな映画。

アメリカのダーティーな
土地をカッコ良く描いており、
これを観て映画を撮りたくなった
人もいるはず。
しかし、誰にも真似出来そうで
出来ないのがジャームッシュ映画。

さりげなく、脚本に
「東京物語」という単語を混ぜる
芸当は思いつきませんw

3.パリ、テキサス


監督:ヴィム・ヴェンダース
彼の監督作品はドキュメンタリーを
除き、大抵寝てしまうのだが
このロード・ムービーは違う。

ライ・クーダーのエキゾチックな
音と虚無に包まれた町
が絶妙にマッチ。

「パリ」って言っても、
華やかで騒がしい方ではなく
アメリカのド田舎。

そこに何故か行こうとする
男と彼を見守る弟。

あれっアレクサンダー・ペインの
「ネブラスカ」って
これに影響受けたでしょw

ちょっと一癖ある作品群。
ブンブンも大抵中学時代に
観て睡魔に襲われた作品が
多い。

でも、今観直したら楽しかったり
新たな発見があるかもしれない。

こんな一般ピーポー離れした
映画を配給し続けたのは
ある意味凄いこと。

ちょっと今年は悲しいことが
多いなww

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