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第90回アカデミー賞で受賞した短編映画を観てみた

第90回アカデミー賞で受賞した短編映画を観てみた

第90回アカデミー賞で受賞した短編映画を観てみた

先日開催された第90回アカデミー賞。アカデミー賞の中で地味な部門として短編映画賞がある。アニメーション、実写映画、ドキュメンタリーでそれぞれ優秀作品が選ばれるのだが、視聴困難なケースが多くなかなか観ることができない。ただ、この部門から後に巨匠になるケースがある。例えば、『スリー・ビルボード』のマーティン・マクドナーは『Six Shooter』で短編映画賞を受賞していたりする。

今年は短編アニメーション賞を受賞した『Dear Basketball』と短編ドキュメンタリー賞を受賞した『Heaven Is A Traffic Jam On The 405』を観ることができましたので紹介します。

Dear Basketball

監督:グレン・キーン

『美女と野獣』の野獣、『アラジン』のアラジンの造形を手がけたアニメーター、グレン・キーンがNBAプレイヤーのコービー・ブライアント引退時の感情をアニメにした作品。

『Duet』で鉛筆アニメーションに手応えを感じたグレン・キーンの集大成。ストーリーとしてはシンプルを極めている。引退する直前のコービーが幼少期の自分とNBAプレイヤーとして輝いた瞬間をシンクロさせていく。ただそれだけ。なんだけれどもあまりに美しくエモーショナルな映像に泣けてくる。頑張って掴んだ《夢》。それを手放す時の切なさ。それが十二分に伝わってくる作品でした。

Heaven Is A Traffic Jam On The 405

監督:Frank Stiefel

短編ドキュメンタリー賞を受賞した『Heaven Is A Traffic Jam On The 405』は、ロサンゼルスを中心に活躍するアーティストのミンディ・アルパーに迫った作品。

ミンディ・アルパーは精神病を抱えており、混雑するスーパーに行くと目眩を発症してしまう。また、幼い頃から周りと自分の感性の違いに悩まされており、それが作品に反映されていることがよくわかる。ミンディ・アルパーの作家性の起源を知る過程で、アーティストと作品の関係性が見えてくる深い洞察がそこにはあった。

ちなみにタイトルの『Heaven Is A Traffic Jam On The 405(405号線の渋滞は天国だ)』は、冒頭のシーンから来ている。『ラ・ラ・ランド』でも登場したロサンゼルスでもっとも混雑する高速道路。多くの人はフラストレーションがたまる。しかし、ミンディ・アルパーはワクワクしながら人間観察をする。この普通の人との違いを強調したタイトルとなっている。

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