【カンヌ国際映画祭特集】「七夜待」河瀬直美、異国の文化に土足で上がり込むの巻

七夜待(2008)
Nanayomachi(2008)

監督:河瀬直美
出演:長谷川京子、
グレゴワール・コラン、
キッティポット マンカンetc

評価:20点

フランスでは一般人も観に行く程有名な映画監督・河瀬直美日本では、前田有一や映画芸術を始め河瀬直美監督はイジメの対象となっている。私も残念ながら苦手です(「あん

」はかろうじて良かった)。所謂、外国かぶれの女ってところにどうしても嫌悪感を抱く。日本人を見下し、外国に媚びる姿。まるで「ブルックリン

」の中盤のような感じ。私は嫌いです。

とはいっても、作品を作家で評価するのは良くない。ってことで、「七夜待」は河瀬直美映画というバイアスを外して観てみまし。

「七夜待」あらすじ

あるバックパッカーの女がタイで宿泊場所をタクシー運転手に伝えるのだが、
タクシー運転手は彼女の言葉が理解できず、自宅に招き入れる…

河瀬直美、異国の文化に土足で上がり込むの巻

酷かった。日本人が土足で、他国の文化にズカズカ入ってくるところが嫌で嫌でしょうがない。確かに一人旅は想像もつかない事件に巻き込まれる。私もバックパッカー旅行はしたことあるので、やりたいことは分かる。

しかし、明らかに主人公の女は酷すぎる。文化を理解しようとしない、他人のプライベートに土足で入り過ぎ。おまけに、すぐ泣き、感情的に人にあたり過ぎる。終盤のある展開は、画面の中に入り、「ちょっとお前、こっちこい!」と説教したくなる程胸糞悪くなった。

基本的に、この映画の女は他国の文化を真髄まで理解する気がない。タイ人が怒っていても、喧嘩をしていても「何よ、何言っているのかわからない!」と言ってしまう。相手に歩み寄るのではなく、相手から歩み寄らせようとします。アジアにおける日本のバックパッカーのダメなところを描いているにしても、これは流石にやり過ぎだろうと思った。

一見、ファンタジックで壮大。一般人からしたら未知なる世界にしか見えない「バンコクナイツ」の方が、リアリズムの点で過不足なく描けている。この「七夜待」を擁護することができませんでした。

さて、河瀬直美の新作「光」は果たして肌に合うのだろうか。「光」は今週末5/27(土)より全国ロードショー!!!

ブロトピ:映画ブログ更新

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です