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【解説】「ロスト・シティZ 失われた黄金都市」トムホランド出演のインディジョーンズ爆誕物語

【解説】「ロスト・シティZ 失われた黄金都市」トムホランド出演のインディジョーンズ爆誕物語

ロスト・シティZ 失われた黄金都市(2017)
THE LOST CITY OF Z(2017)


監督:ジェームズ・グレイ
出演:チャーリー・ハナム、
ロバート・パティンソン、
シエナ・ミラー、
トム・ホランドetc

評価:75点

本日は、町山智浩もたまむすびで紹介していた冒険映画「ザ・ロスト・シティ・オブ・ゼット(THE LOST CITY OF Z)」を紹介します。製作がブラッド・ピットが設立したプランBエンタテイメントだけにゾンビ映画「ワールドウォーZ」の続編完成したの?と思う方もおられると思いますが、全く関係ありません。

本作は、インディ・ジョーンズのモデルとなったパーシー・フォーセットの冒険を扱ったノンフィクション小説「ロスト・シティZ 探検史上、最大の謎を追え」の映画化です。実はこの原作ずっと読みたかったのですが、本屋になかなか置いてなくて、結局ブルーレイを先に購入してしまいました。

本作のユニークなところは、「トゥー・ラバーズ」や「エヴァの告白 」と狭いコミュニティの中で陰鬱な人間関係を描く作品を得意とするジェームズ・グレイが監督しているところです。しかも、このアマゾン冒険映画を配給しているのがAmazonstudiosなのです。さらに、出演は「キング・アーサー」でアーサー役を務めたチャーリー・ハナムに、「トワイライト」シリーズのロバート・パティンソン。そしてNewスパイダーマン役者ことトム・ホランドと豪華!というよりも「ザ・マミー」や「アベンジャーズ」もびっくりクロスオーバーじゃないかと思うほどのキャスティングだ。

さて、そんな異色作である「ザ・ロスト・シティ・オブ・ゼット」ですが、ベルリン国際映画祭で上映されてから批評家の評判は良く、それもフランスの堅物映画誌「カイエ・ドゥ・シネマ」では今年度のベストテン入りは確実なのではと思うほどの高評価を下していました(今年の当確案件は他に「スプリット」「ライフ・ゴーズ・オン 彼女たちの選択」「The Day After」がある)。

さて話は長くなりましたが、そろそろ本題に移ろうと思います。

「ザ・ロスト・シティ・オブ・ゼット」あらすじ

時は20世紀初頭、イギリスの冒険家パーシー・フォーセットは、王立地理学会の支援を受け、アマゾンの奥地にあるとされる文明を探して冒険に出ては帰って来てを繰り返していた。アマゾンにはピラニアや好戦民族がおり、毎回命がけの冒険。それに引き替え、得るものは少なく次第に王立地理学会や家族から見放されていく…

クラシックな浪漫ここにあり!

インディ・ジョーンズの原点と聞くと、楽しい娯楽映画だと思われるかもしれない。そのような感覚で観ると、退屈する作品かもしれない。なんたって、上映時間2時間20分という長尺をジェームズ・グレイお得意の陰鬱アンニュイなタッチで駆け抜けるのだから。

しかしながら、本作はジェームズ・グレイが撮って正解とも思える作品です。というのも、未知への冒険は「99%失敗する困難を、たった1%の希望に賭けて邁進する」もの。そう簡単に幻の文明なんて見つからないのです。多くの冒険活劇は、ストーリーの都合上いとも簡単に文明やら遺跡が見つかってしまう。

本作は、しっかり「冒険」とは何かを考察し、地道で一歩一歩真実に近づく様子を緻密に描いています。このように緻密に描くことで、通常の冒険活劇、またヴェルナー・ヘルツォーク監督作「フィツカラルド」「アギーレ」のようなただの冒険による狂気を描いた作品とは違った側面が見えて来ます。

それは、「冒険」という中毒性です。ブンブンも学生時代は30カ国ぐらい行くほど旅行ジャンキーだったのですが、冒険って嵌まってしまうと中毒になります。予期せぬ危険な出来事、一期一会のハプニングに興奮する。日常生活では味わえぬ「死の香り」を求めてしまうのです。

この「ザ・ロスト・シティ・オブ・ゼット」ではパーシー・フォーセットがいかに冒険に魅せられたかが効果的に描かれている。冒険でしか味わえぬ蜜の味がしっかり描かれているのです。そして、それ故に家庭崩壊していく様子も非常にリアル。特に、母親は暴力的で自己中心的な夫に嫌気が差しているのに、息子がドンドンと父親に惹かれて行く様子は生々しかった。そして、この父に惹かれる息子を演じているのが、「スパイダーマン:ホームカミング」のトム・ホランドってところがこれまた良い味を出していました。

これは冒険好き必見の作品。まで日本では配給会社すら決まっていないようなので、公開未定ですが、恐らくこのキャスティングなら来年あたりに公開されるのではないでしょうか?ひょっとしたらTOHOシネマズ シャンテ クロージング作品(TOHOシネマズ シャンテ閉館の話なくなりました)になるかもしれませんね。

P.S. チャーリー・ハナムはブラピに似ている?

それにしても、パーシー・フォーセット約を演じたチャーリー・ハナムがブラッド・ピットにしか見えませんでした。実際に製作当初ブラッド・ピットが主演を務める予定だったとのこと。ブラッド・ピットが主演だったら、「ツリー・オブ・ライフ」まんまの暴力ファザーじゃんと思ったブンブンでした。

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