『トレイン・ドリームズ』Netflix劇映画は……

トレイン・ドリームズ(2025)
Train Dreams

監督:クリント・ベントレー
出演:ジョエル・エドガートン、フェリシティ・ジョーンズ、ケリー・コンドン、ウィリアム・H・メイシーetc

評価:20点

おはようございます、チェ・ブンブンです。

第98回アカデミー賞にノミネートされている『トレイン・ドリームズ』を観た。Netflixの劇映画には全く期待していないのだが、父が面白かったと言っていたので確認といった低モチベーションで観た。結果は案の定であった。

『トレイン・ドリームズ』あらすじ

デニス・ジョンソンの人気小説を原作とした「トレイン・ドリームズ」は、20世紀初頭のアメリカという、かつてない激動の時代に生きたロバート・グレイニアー (ゴールデングローブ賞候補ジョエル・エドガートン) の胸を打つ物語。幼い頃に両親を亡くしたロバートは、太平洋岸北西部のそびえ立つ森の中で成長し、土地の風景や共に過ごした仲間たちの記憶を心に刻みながら国の鉄道事業の拡大に貢献する。穏やかに育んだ愛の末にグラディス (アカデミー賞候補フェリシティ・ジョーンズ) と結婚したロバートは一緒に暮らす家を建てたものの、仕事のために妻と幼い娘と離れ離れになることを余儀なくされる。それから予想外の人生の転機を迎えると、自分が切り倒してきた森や木々に美しさ、残酷さ、そして新たな意味を見出していく。

映画.comより引用

Netflix劇映画は……

Netflixの劇映画って、なぜかどんな監督が作ろうともここ最近はAIが生成したような最大公約数的な映画になってしまう傾向がある。アート映画であっても、ウケに最適化されたような妙な整いが退屈さと気持ち悪さを生む。『フランケンシュタイン』もそうだが、こういった作品がアカデミー賞で出しゃばっているのをみると暗澹たる気持ちとなる。『トレイン・ドリームズ』は、古きアメリカのロマンをテレンス・マリック的な陽光によるスピリチュアル演出で描いた作品である。インフラ整備における泥臭い仕事をその地に刻み込む様は、先日観た『遠い一本の道』に通じるものがあるのだが、泥臭い仕事を映像美で覆ってしまっている印象を受ける。労働を通じた痛みや干渉といったものが、いわゆる「エモい」感覚によって消費されてしまっている作品であり、ウケに最適化された工業製品のアート映画といった感じで興醒めしてしまった。