“Ç”「グッバイ、レーニン!」オカンに嘘をつこう、愛でもって

グッバイ、レーニン!(2003)
Good Bye Lenin!(2003)

グッバイレーニン2

監督:ヴォルフガング・ベッカー
出演:ダニエル・ブリュール、
カトリーン・ザースetc

評価:70点

ブンブンが休んでいるときに、
大学の授業で扱った作品。
Amazonプライム・ビデオに
あったので観てみることに。

一時期TSUTAYAの
泣ける映画とか傑作100選
によく選出されていたよね~

「グッバイ、レーニン!」のあらすじ

ドイツが東西に分裂している時代から
ドイツが統合される時代の激動の頃を
生きた家族の人情劇。

東ドイツ(社会主義側)からある一家。
夫が
西ドイツ(資本主義側)へ亡命して
しまい妻は熱烈な社会主義者
になってしまう。
息子はそんな東ドイツで
反体制デモへと繰り出していた。
ある日、息子がデモに
参加しているところを見た
オカンはショックを受け
昏睡状態になってしまう。

東西ドイツが統合された頃、
突如母親が目覚める。
医者から、もう一度ショックを
与えたら死んでしまうと告げられた
息子は母親に社会主義が
続いていると自作自演を
することになり…

正しい「嘘」

「嘘」は泥棒の始まりと言うが、
時に「嘘」は大切である。
真実を教えなきゃと
思いつつも嘘をつき続けなきゃ
いけない苦痛を観ると
泣けてくる。

そういった作品と言えば
「ライフ・イズ・ビューティフル」
が有名だが、本作も負けていない。

本作では、親に反抗で資本主義に
傾倒していた主人公がいざ、
ドイツが統合されて社会主義が
失われようとしたら、
母親のために社会主義者に
ならなくてはならないという
皮肉な話である。

そして、あんだけ反社会主義者
だったのに、いざ資本主義の
ふたを開けてみると
底辺の職で日々の稼ぎに
苦しんでしまうところなど
非常にシニカルな
構図で描いているので
面白い。

「社会主義」と
「資本主義」の
メリット、デメリットを
知った上でどちらを取るのか?
と苦悩する描き方が
上手いので、これは高校の
授業で観せたら
いい勉強になるのでは
と感じた。

この前、北朝鮮に行ったことのある
人に話を伺ったら、
あの国の市民は結構生活に
満足しているのだそうだ。
社会主義は、国民を厳重に
管理する変わりに安定の生活を
提供することができる。
北朝鮮でもそこはキチンと
整備されているんだと知り
驚きました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です