『がんばっていきまっしょい』アニメの予習で観た

がんばっていきまっしょい(1998)

監督:磯村一路
出演:田中麗奈、清水真実、葵若菜、真野きりな、久積絵夢、中嶋朋子、松尾政寿etc

評価:70点

おはようございます、チェ・ブンブンです。

ちょくちょく、邦画のアニメ化作品が制作されている。2024年は『がんばっていきまっしょい』がアニメ化される。予告編を観る感じ、中々香ばしい匂いがする。丁度、自宅に元ネタのDVDがあったので鑑賞した。

『がんばっていきまっしょい』あらすじ

1998年、今は廃墟と化した瀬戸内海を臨む浜辺の艇庫。10年前まで、伊予東高校ボート部の部室として使われていたそこに、5人の少女たちの写真が飾られていた──。1976年、春。東校に入学した篠村悦子こと悦ネエは、以前から憧れていたボート部に入部を希望するが、東校には女子ボート部がなかった。そこで強情な性格の彼女は、ないのなら作ればいいと先生に直訴。自ら女子ボート部を創設してしまう。

映画.comより引用

アニメの予習で観た

曇天の中、廃墟へやってくる。板をひっぺはがし、一枚の写真へ眼差しを向ける。セピアがかった写真に女子高生が映っている。あの青春はもはやない感傷が漂いながら物語は始まる。時は、新入生歓迎会シーズン。とある女子高生は、ボート部に憧れを抱くのだが、当時は男子部門しかなく、顧問から拒否されてしまう。なら女子ボート部を作ればいいじゃんと、彼女はメンバーを集め、そして活動を開始する。

なるほど、アニメ化されるのも納得だ。つまり『けいおん!』のようなゆるい学園モノのフレームを本作は持っているのである。ただ、本作が作られたのがバブル崩壊の日本が、輝ける青春の終わりに対する未練を抱いていた時代だけあって、キラキラ青春アニメのようなものはなく、冒頭から主張される、青春の終わりが常に漂っている。

それがラストの試合の、どこか後味の悪さにも繋がっていくであろう。

アニメ版は予告の段階から、運動演出の弱さを感じた。元ネタでは、ボートがフレームインしていくタイミングで試合のヒリついた感触を表現できていたので、アニメではどうなることやらと不安である。