【特集:アンパンマン】『それいけ!アンパンマン リリカル☆マジカルまほうの学校』ばいきんまんは自動化の達人

それいけ!アンパンマン リリカル☆マジカルまほうの学校(1994)

監督:永丘昭典、矢野博之

評価:85点

おはようございます、チェ・ブンブンです。

アンパンマンフルマラソンで『リリカル☆マジカルまほうの学校』を観た。これはばいきんまんのエンジニアとしての側面の強さが際立つ傑作であった。

『それいけ!アンパンマン リリカル☆マジカルまほうの学校』あらすじ

やなせたかし原作の人気アニメ「それいけ!アンパンマン」の劇場版シリーズ第6作。空に浮かぶ魔法の島を訪れたアンパンマンは、魔法の学校に通う見習い魔女リリカと出会う。アンパンマンと一緒にジャムおじさんたちの元を訪れたリリカは、そこで楽しい仲間たちとすっかり仲良くなる。今度はリリカがアンパンマンたちを魔法の島に招待するが、先にやって来たばいきんまんとドキンちゃんによって島は大パニックになっていた。

映画.comより引用

ばいきんまんは自動化の達人

本作はばいきんまんとドキンちゃんが魔法学校を乗っ取る話である。この過程とそれによって魔改造される学校描写が素晴らしい。まず、ばいきんまんたちが魔法学校の先生が使う分厚い本を奪う。単体では、何も表示されないのだが、ハッキングの末、起動条件を割り出して全ての魔法が解禁となる。しかし、大魔法を使うためには様々な機能を把握して応用する必要がある。ばいきんまんは短期間のうちに機能を習得して、魔法学校を工場のように改造する。アンパンマンサイドが侵入するも、ダンジョンとして機能しており、モニターからアンパンマンたちの動向を的確に把握し、一体ずつ回収していく。攻撃するときもマクロにより多数のばいきんまん兵を呼び出して、本体のリソースを確保しながら隙を与えない。プロジェクトマネージャーとしての強さを発揮しているのだ。

これをアニメならではの表現として演出しており、空間が背景に化け、天地を逆さにしながら自由にアンパンマンたちをシステマティックに追い込んでいく様子が見ていて快感であった。
※映画.comより画像引用