【特集:アンパンマン】『それいけ!アンパンマン ミージャと魔法のランプ』高慢なミージャの成長

それいけ!アンパンマン ミージャと魔法のランプ(2015)

監督:矢野博之

評価:50点

おはようございます、チェ・ブンブンです。

アンパンマンフルマラソンとして『それいけ!アンパンマン ミージャと魔法のランプ』を観た。

『それいけ!アンパンマン ミージャと魔法のランプ』あらすじ

国民的人気アニメ「アンパンマン」の劇場版27作目。クリームパンダちゃんとコキンちゃんが拾った不思議なランプから精霊ミージャが現れ、3人はミージャの魔法の力でランプの中に入り込むが、魔法の腕輪が壊れてしまって外に出られなくなってしまう。腕輪を直すために3人は魔法の泉を目指すがケンカばかり。そんな3人を助けるため、アンパンマンたちも魔法のランプの世界に入り込むが……。ミージャ役の声優は元「AKB48」の大島優子。短編「リズムでうたおう!アンパンマン夏まつり」が同時上映。

映画.comより引用

高慢なミージャの成長

ミージャは自信たっぷりに冒険の旅に出る。彼女の自信過剰で高慢な態度に周りの人は心配するが、父なる存在が「我々もかつてそういう時期があったではないか」とイニシエーションとしての成長を見込んで送り出す。

ミージャはコキンちゃんとクリームパンナちゃんと出会い、魔法を披露するのだが、ランプの世界の中で腕輪が壊れてしまい、広大な土地を旅することとなる。3人の救助のためにアンパンマンサイドとばいきんまんサイドがランプの世界に入ってくる。

テーマとして自信過剰さが打ちのめされ、自分の弱さに気づいて成長するもんだと思っていたのだが、本作ではクリームパンナちゃんの糧を分け与える運動に感化されるだけに留まっており、自己中心的な性格に気づき改心する物語となっている。確かに、自信過剰さと自己中心的さは紐づくと思うが、ちょっとテーマと成長のプロセスにずれているものを感じた。