『炎のデス・ポリス』撃っても、やったと思っても

炎のデス・ポリス(2021)
Copshop

監督:ジョー・カーナハン
出演:ジェラルド・バトラー、フランク・グリロア、レクシス・ラウダー、トビー・ハス、タイット・フレッチャーetc

評価:65点

おはようございます、チェ・ブンブンです。

2022/7/15(金)より公開の『炎のデス・ポリス』。警察署の中というワンシチュエーションで起こる壮絶なバトルロワイヤルを描いた作品とのこと。この度、キノフィルムズさんのご厚意で一足早く観賞しました。

『炎のデス・ポリス』あらすじ

「特攻野郎Aチーム THE MOVIE」「スモーキン・エース 暗殺者がいっぱい」のジョー・カーナハン監督が、砂漠地帯の小さな警察署というワンシチュエーションで描くサバイバルアクション。ある夜、砂漠地帯にたたずむ小さな警察署に、暴力沙汰を起こした詐欺師テディが連行されてくる。マフィアのボスに命を狙われているテディは、避難するためにわざと逮捕されたのだ。しかし、マフィアに雇われた殺し屋ボブが泥酔した男に成りすまして留置所に入り込んだ。新人警官ヴァレリーの活躍によってボブのテディ抹殺計画は阻止されるが、さらなる刺客としてサイコパスのアンソニーが現れ、署員を次々と血祭りにあげていく。大惨事となった小さな警察署で、孤立無援のヴァレリーと裏社会に生きる3人の男たちによる殺し合いが繰り広げられる。殺し屋ボブをジェラルド・バトラー、詐欺師テディをフランク・グリロ、殺人鬼サイコパスのアンソニーをトビー・ハス、正義感溢れる警官ヴァレリーをアレクシス・ラウダーがそれぞれ演じる。

映画.comより引用

撃っても、やったと思っても

暴動寸前の現場に新人警察のヴァレリー(アレクシス・ラウダー)がやってくる。暴動を止めようとすると、背後から張り倒される。しかし、すぐさま銃を空に撃ち空間を制圧しようとする。新人ながらもパワフルな活躍を魅せる。さて、警察署に二人の男が入ってくる。一人は怪我をした訳ありな男。もう一人は酔っ払いだ。いつも通りの警察の長い夜が始まろうとしていた。しかし、ある事件をきっかけに、この二人の男と警察官を巻き込んだバトルロワイヤルが勃発してしまう。そこに、さらにサイコパスまで現れて、地獄の一夜が幕を開ける。

本作は警察署という空間でのアクションに一点集中した作品だ。牢屋部分の闇の銃撃戦と、二層構造となっているオフィス部分の光の銃撃戦を交互に往復する。前者では、逃げ場のないような空間ながら、ベッドの下や微かな刺客を使ったアクションを展開。後者は、複雑な構造の中、部屋から部屋へと移り、アイテムを入手しながら背後を取ろうとするアクションが楽しめる。

そして何よりも、警察署の堅牢な構造と同等の耐久力を登場人物が持っており、どんなに痛めつけても復活するのだ。警察署の壁も非常に堅く、銃弾を幾ら浴びせても、完全には壊れない。その中での血みどろな殺し合いは、まるでプロゲーマー同士の戦いを観ているような手汗握るものがあるのだ。

この夏注目のアクション映画と言えよう。

日本公開は2022/7/15(金)。