【IFFF2021】『ロック・ボトム・ライザー』ファーン・シルヴァはロック様がお好き?

ロック・ボトム・ライザー(2021)
Rock Bottom Riser

監督:ファーン・シルヴァ

評価:評価不能

おはようございます、チェ・ブンブンです。

イメージフォーラム・フェスティバルは毎年実験映画が熱い。最近だと、往年の映画の星空を集めた『★』が話題となった。さて今回初めてイメージフォーラム・フェスティバルに臨むにあたって謎の実験映画に挑戦しようと『ロック・ボトム・ライザー』を観てみた。本作は第71回ベルリン国際映画祭Encounters部門でスペシャルメンションを受賞している。

『ロック・ボトム・ライザー』概要

実験映像作家・映像アーティストとして世界中の映画祭・美術館でそ の作品が紹介されているファーン・シルヴァの初長編作品。天文学・地 質学・コロニアリズム・文化人類学の多角的な視点を用いて、ハワイの 神聖なる山マウナ・ケアを中心にドキュメンタリー・フィクション・アニメー ションを交錯させながら描くエッセイフィルム。

※イメージフォーラム・フェスティバル2021より引用

ファーン・シルヴァはロック様がお好き?

不気味な動きをする星空が、いきなり業火に包まれ、そのワームホールに我々は巻き込まれる。色彩が歪んだ視界が何やら森のようなところに不時着する。この男が森に豪快に着陸するシーン。既視感がある。それは『ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル』におけるドウェイン・ジョンソンが豪快に森に着地するシーンをゴダールのように編集している。またはそれにオマージュを捧げて撮影されたものだろう。実はこの作品、ハワイ原住民の文化と外部から来た者が知的探究心の為に天文台を作ることの対立をテーマを中心に置きながらも、『ワイルド・スピード/スーパーコンボ』に対する監督の期待度を語り始めたり、ロック様はポリネシアの希望だと語り始める謎のロック様ファンムービーとなっているのだ。

VFXをゴリゴリに使った描写や閉塞感を生きる者の集まりや電子タバコ屋でスタイリッシュに煙の曲芸を魅せる者を徒然なるままに並べ、そこにロック様を忍び込ませる。

正直、よくわからなかったというのが感想ではあるが、少なくても唯一無二のロック様映画だっなと感じた。ひょっとすると『サウスランド・テイルズ』でロック様から失われた記憶の断片を提示しているのかも知れませんね。知らんけど。

※IMDbより画像引用