妖婆・死棺の呪い(1967)
英題:Viy
原題:Вий
監督:ゲオルギー・クロパチェフ、コンスタンチン・エルショフ
出演:レオニード・クラヴレフ、ナターリヤ・ワルレイ、ニコライ・クトゥーゾフetc
評価:80点
おはようございます、チェ・ブンブンです。
『死ぬまでに観たい映画1001本』に掲載のソ連ホラー映画を観ました。ソ連のホラーやSF映画はユニークな作品が多く、『ドウエル教授の首』や『不思議惑星キン・ザ・ザ』は好きな作品です。さて『妖婆・死棺の呪い』はモスフィルムのyoutubeチャンネルでアーカイブ配信されていたので観ました。最近は映画機関がアーカイブ映画をyoutube配信してくれるのでありがたい限り。日本も国立フィルムアーカイブで上映するだけでなく、未来の映画人を生み出す為に、youtube配信した方がいいのではと思うところです。閑話休題、『妖婆・死棺の呪い』の感想を書いていきます。
『妖婆・死棺の呪い』あらすじ
ロシアの文豪ゴーゴリの短編『ヴィー』を基に、一人の神学者と若い娘の死体に取り付こうとしている妖怪たちとの戦いを描いた怪奇幻想譚。死んだ娘を供養するため、三日三晩小屋で祈祷する主人公を阻止しようと、悪霊たちが現れる……。
※Yahoo!映画.comより引用
棺桶サーフィンで襲う妖婆
例えるならば、『ムヒョとロージーの魔法律相談事務所』において草野次郎が単身で死霊と闘うなんとも危険なミッションをコミカルに描いた作品だ。死んだ娘の供養の為にやってくる神学者。しかし、いきなり老婆に背中を足で挟まれ空中誘拐されてしまう。なんとか老婆をフルボッコにすると、なんと老婆は乙女に変わるのだ。さて、彼は死んだ娘を供養することとなる。しかし、彼が呪文を唱えようとすると、乙女に死霊が乗移り襲いかかってくるのだ。
狼狽する彼はチョークで丸く囲った結界で難を凌ぐ。あまりにへなちょこな魔法陣にニヤニヤさせられます。彼は毎晩、祭壇にやってきて彼女を成仏しようとするのだが、死霊が毎回パワーアップして襲いかかってくる。何と、棺桶をサーフボードにしながら結界に突っ込んでくるのだ。そして、「俺もいるよ」と骸骨が現れ、「ワシも混ぜてくれ」と巨大な手が現れ、次々と妖怪が出現してお祭り騒ぎに発展していくのだ。
ソ連映画独特の青みがかった色彩とチープな特撮、そして個性的すぎる死霊にポンコツな神学者と楽しい要素をひたすら並べていきあっという間に映画が終わる。映画ってこうでなくちゃが詰まった傑作でした。
※画像はpopkult.orgより引用
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