スプリンパン まえへすすもう!(2020)
監督:井上ジェット
出演:のだこころ、吉田純也、谷内愛
評価:30点
おはようございます、チェ・ブンブンです。2020年最大のカルト映画になりそうな『がんばれいわ!!ロボコン ウララ~!恋する汁なしタンタンメン!!の巻』と同時上映の5分間の短編映画『スプリンパン まえへすすもう!』が地味にイかれていると聞いていたのですが、確かに前衛的な作風でありました。ロボコンもそうだが、この衝撃は是非とも何も頭に入れずに観て欲しいので未見の方はコロナに気をつけ映画館へGO!ネタバレありで語っていきます。
『スプリンパン まえへすすもう!』あらすじ
3DCGとモーションキャプチャーを駆使し、ミュージカルやバレエ、アイリッシュダンス、仕掛け舞台などさまざまな舞台芸術の要素を取り入れ、全編にわたって歌と舞踏が満載の短編アニメ。元気で明るい女の子スプリンパンの夢は、とびきり楽しい旅をすること。そんな彼女がある日、不思議な世界「ココナンテ」を訪れ、愉快で不思議なキャラクターと出会い、一緒に歌って踊って楽しい時間を過ごす。バレエのパ・ド・ドゥや世界の伝統的なダンスなどを本格的に取り入れるため、アイリッシュダンサーの村松慎也や多数の現役バレエダンサーなどがモーションキャプチャーアクターとして参加。歌や声も劇団四季などでミュージカルを経験したキャストが務めている。劇場アニメ「人体のサバイバル!」および特撮コメディ「がんばれいわ!!ロボコン ウララ~!恋する汁なしタンタンメン!!の巻」と同時上映。
※映画.comより引用
前へ進みすぎて観客の脳裏を素通りする
キッズステーションやNHKの教育番組で放送されそうな軽いアニメーション。この手のアニメーションにストーリー性求めてもしょうがないのですが、ロボコンの衝撃が強過ぎたせいか全く話が入ってこない。山のキャラクター山ドンとリンゴスターを意識したキャラクター(?)りんごリーダー、そして少女スプリンパンが冒険の記憶を踊りながら伝えるという内容っぽいのだが、どんな旅をしてきたのかが全く分からない。
そして3DCGだというのに、いらすとやっぽく2次元絵のおかあさんが画面に違和感を与えながらスプリンパンヘ語りかけるのです。やがて、スノミーメイと出会い、スプリンパンは新天地を目指して去っていくのだが、アニメ何十話分を5分に圧縮したような広すぎる行間で全く理解ができません。
これはどういうことかと思ったら、なんと井上ジェット監督の製作note記事《短編アニメ「スプリンパン まえへすすもう!」をなぜ作ったか?》を見つけた。
「恨みや妬み、いがみ合いや争いのない作品を作りたい」
というコンセプトを基に「日帰り旅行のようなおだやかな浮き沈みのアニメ」を作ったのです。
なんて心優しい方なんでしょう。しかし、5分という尺であまりに駆け足だ。日本人的刹那の休暇にやりたいことをねじこむ日帰り旅行がそこにあり、フレンチバカンスのような心の余裕はここにはなかった。同時上映の映画がアレだったために狂気映画の一部に取り込まれてしまったが、実は表現に弱いところが多い心優しい作品だったのです。
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