『名もなき生涯』NOSTAL自慰の巨匠が実話を盾に大暴れする映画です。

名もなき生涯(2019)
A HIDDEN LIFE

監督:テレンス・マリック
出演:アウグスト・ディール、ヴァレリー・パフナー、ブルーノ・ガンツetc

評価:20点

おはようございます、チェ・ブンブンです。

テレンス・マリックと言えば、『ツリー・オブ・ライフ』で第64回カンヌ国際映画祭パルムドールを受賞し、味をしめたのか、名撮影監督エマニュエル・ルベツキと共に『トゥ・ザ・ワンダー』や『聖杯たちの騎士』、『SONG TO SONG』といったスピリチュアル系な作品を作っている。過去への郷愁をスピリチュアル足る映像で癒していくスタイルから、ブンブンはNOSTAL自慰の巨匠と彼のことを呼んでいる。そしてシネフィル界隈でも、最近のテレンス・マリックの自慰っぷりには呆れられているのだが、昨年カンヌに出品された『名もなき生涯』はどうやら評判がいいようだ。ようやく日本で公開されたので、TOHOシネマズシャンテで観てきました…

『名もなき生涯』あらすじ


「ツリー・オブ・ライフ」「シン・レッド・ライン」の巨匠テレンス・マリックが、第2次世界大戦時のオーストリアで、ヒトラーへの忠誠を拒み信念に殉じた実在の農夫の物語を映画化したヒューマンドラマ。第2次世界大戦下のオーストリア。山と谷に囲まれた美しい村で、妻フランチスカと3人の娘と暮らしていたフランツは、激化する戦争へと狩り出されるが、ヒトラーへの忠誠を拒んだことで収監される。裁判を待つフランツをフランチスカは手紙で励ますが、彼女自身もまた、裏切り者の妻として村人たちから酷い仕打ちを受けていた。ナチスに加担するよりも自らの信念に殉じ、後に列福されたフランツを「イングロリアス・バスターズ」「マルクス・エンゲルス」のアウグスト・ディール、妻フランチスカを「エゴン・シーレ 死と乙女」のバレリー・パフナーが演じた。また、2019年2月に他界した名優ブルーノ・ガンツが判事役を務めている。19年・第72回カンヌ国際映画祭コンペティション部門出品。
映画.comより引用

NOSTAL自慰の巨匠が実話を盾に大暴れする映画です。

…やっぱりNOSTAL自慰な作品でした。

山奥で妻と仲良く暮らすフランツは戦争に行く。周りとも仲良くやっていったのだが、一つの方向しか向いていない様を見て何かを感じ取る。そして、それは強い信条となり、譲れないものは徹底的に譲らぬ男として帰ってくる。山にも戦争の足音が近づく。軍人さんが山に宿泊するようだが、フランツは戦地で備わった譲らぬ信条故、彼らを拒み、そのまま村八分へと追い込まれていく。そして、彼は妻を置いて2回目の戦地へ向かい悲劇へ繋がっていく。

ひたすらに、ぶつぶつと神やら宗教やら人生について、呟く。美しい景色によりスピリチュアルな精神世界を広げていく。『沈黙』の彼のように、転ばないことの辛さからくる人間の力強さが描かれているのだが、果たして3時間もかける必要はあったのだろうか?

90分で終わりそうな内容、しかも凡庸退屈な内容を3時間も引き伸ばし、観客をストックホルム症候群にさせ称賛評を得ようとはしていないか?

実話故の批判を許さない題材で、いつも通り自慰に励むテレンス・マリック。今回はあまりにもたちが悪すぎるし、映像が綺麗以外フォローし難いものがありました。

申し訳ない。今年ワースト候補です。

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