ジョン・ウィック:パラベラム(2019)
John Wick: Chapter 3 – Parabellum
監督:チャド・スタエルスキ
出演:キアヌ・リーヴス、ハル・ベリー、ローレンス・フィッシュバーン、マーク・ダカスコスetc
評価:75点
おはようございます、チェ・ブンブンです。
今日から、『ジョン・ウィック:パラベラム』が公開されます。『ジョン・ウィック』といえば、ある意味犬の物語だ。
「ボクはデイジー!大好きなジョナサンの元へ何度も生まれ変わり還ってきた!」
つまり、僕のワンダフル・ジャーニーと言い換えることができます。3作目では全世界の殺し屋を敵に回したジョン・ウィックが孤軍奮闘する話になっている。ってわけで感想をアップしていきます。
『ジョン・ウィック:パラベラム』あらすじ
キアヌ・リーブスが伝説の元殺し屋に扮し、銃とカンフーを融合させた「ガン・フー」や車とカンフーを合わせた「カー・フー」など、これまでにないアクション要素を盛り込みヒットした「ジョン・ウィック」シリーズの第3弾。前作で怒りのあまりに、一流殺し屋が集う「コンチネンタルホテル」の掟である「ホテル内で殺しはおこなってはいけない」を破ってしまったジョン。聖域から追放された彼を待っていたのは、組織による粛清の包囲網だった。刺客たちがさまざまな殺しのスキルを駆使し、賞金首となったジョンに襲いかかる。傷だらけとなったジョンは、かつて「血の契約」を交わしたソフィアに協力を求め、カサブランカへと飛ぶが……。監督は前2作から続投のチャド・スタエルスキが担当。イアン・マクシェーン、ローレンス・フィッシュバーンら前作からのキャストに加え、オスカー女優のハル・ベリーが謎の女ソフィア役で出演。
※映画.comより引用
僕のワンダフル・ジャーニー《Excommunicado/破門編》
ハンター放出まで30分。ジョン・ウィックことジョナサンは、フラフラな足取りで夜な夜な街を彷徨っていた。そうです。彼は前作で聖域内で殺しをしてしまった為、全世界の殺し屋を敵に回し、30分後には《Excommunicado/破門》と呼ばれる粛清が行われようとしていたのだ。彼は、武器を、求め図書館に行く。そして隠していたキーアイテムを入手しようとするのだが、早速邪魔が入り大乱闘が繰り広げられる。もはや彼に味方はいない。味方もどの組織に雇われているのか分からない。信じられるのは、犬のみだ。
…という軸の元、5分に一度、壮絶なアクションが繰り広げられる。一見、手数が多いように見えるが、犬は金玉捕食ばかり行い、馬小屋での戦いでは、銃を乱射しているのに全く馬が驚かないところにガンエフェクト処理を感じてしまう粗が目立つ。また、ガラスを使ったアクションが映えることを知っているのかクドイくらい繰り返す。
そしてすきやばし次郎の小野二郎を思わせる、寿司職人兼刀使いが今回のラスボスで、彼の乱舞とジョン・ウィックのガンアクションが交差し、段々と終着点に向かっていくのだが、あれだけスタイリッシュに殺戮を行なっていたのに、急にジョナサンと対峙した瞬間、小物感が滲みでてしまっていて前半のあのカリスマ性はどこへ?と思ってしまう。
終いには、ジョン・ウィックのトレードマークである犬が、物語が進めば進むほどどうでもいい存在となり、刺身に乗っているタンポポレベルのお飾りで終わってしまっているのも勿体無い。
というわけで、アクションもストーリーもガバガバなのですが、それでも本作は映画を観ている興奮に満ち溢れていた。馬に乗りながら、バイク乗りの殺し屋を蹴散らす。投げナイフを交わしながら、時に刺さるものの、アドレナリンに頼り、気にせず反撃する姿の様式美はカッコ良く、ダン・ローストセンの巧みな撮影が臨場感を高めている。
また、常時HPギリギリで、地を這うように歩むキアヌ・リーヴスを観ていると、今回ばかりは粛清されてしまうのでは?とハラハラドキドキする。やはりこの手の映画は、ヒーローが勝つと分かっていても、今回ばかりはやられてしまうのでは?とハラハラドキドキさせてこそというところがあるので、その点で観れば満点のクオリティだ。
これぞポップコーン映画だ!
今日から公開なので、是非劇場でウォッチしてみてください。
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