第70回カンヌ国際映画祭受賞結果
もくじ
- 1 パルム・ドール:寄生虫(PARASITE)
- 2 グランプリ:Atlantique
- 3 監督賞:ダルデンヌ兄弟(『Le Jeune Ahmed』)
- 4 脚本賞:セリーヌ・シアマ(『Portrait De La Jeune Fille En Feu』)
- 5 男優賞:アントニオ・バンデラス(『Dolor Y Gloria』)
- 6 女優賞:Emily Beecham(『Little Joe』)
- 7 審査員賞1:Bacreau
- 8 審査員賞2:Les Misérables
- 9 スペシャルメンション:It Must Be Heaven
- 10 クイア・パルムドール:Portrait De La Jeune Fille En Feu
- 11 パルムドッグ:ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド
- 12 カメラドール:Nuestras Madres
- 13 ある視点部門
パルム・ドール:寄生虫(PARASITE)
監督:ポン・ジュノやりました!今年は、ペドロ・アルモドバルやテレンス・マリック、ケン・ローチといった巨匠が強すぎる作品を放っていたのですが、韓国の鬼才ポン・ジュノのサスペンス『パラサイト』がパルムドールを受賞しました!!
グランプリ:Atlantique
監督:Mati Diop
マティ・ディオップ初長編映画が受賞。今年は、Ladj Ly作品もそうだが、新人監督をしっかり評価しているいい年ですね。
監督賞:ダルデンヌ兄弟(『Le Jeune Ahmed』)
意外!ケン・ローチじゃないんだね。過激派テロリストになっていく子どもを扱った話だそう。脚本賞:セリーヌ・シアマ(『Portrait De La Jeune Fille En Feu』)
やりました!ブンブンはめちゃくちゃ嬉しい!『ぼくの名前はズッキーニ』の脚本家セリーヌ・シアマのLGBTQ映画が脚本賞を獲りました!日本公開してね!男優賞:アントニオ・バンデラス(『Dolor Y Gloria』)
監督:Pedro Almodóvarペドロ・アルモドバルの分身を演じたアントニオ・バンデラスが受賞。
女優賞:Emily Beecham(『Little Joe』)
監督:ジェシカ・ハウスナー
これも意外『Portrait of a Lady on Fire』や『Frankie』からではないんですね。
審査員賞1:Bacreau
監督:Kleber Mendonça Filho & Juliano Dornelles『七人の侍』+『ホステル』と高評価のフィリオ監督最新作が審査員賞を受賞!前作『アクエリアス』が批評家絶賛にも関わらず、無冠だっただけに嬉しいです。これは日本に来て欲しい!!
審査員賞2:Les Misérables
監督:Ladj Ly
『憎しみ』の再来として批評家大絶賛、日本でも東北新社がソッコーで配給権を勝ち取ったLadj Ly初長編映画が受賞
スペシャルメンション:It Must Be Heaven
監督:Elia Suleimanまだ長編3作目なのだが、毎回風格溢れる傑作を生み出すイスラエルの巨匠エリア・スレイマン新作『It Must Be Heaven』が受賞。批評家たちは、アブデラティフ・ケシシュの3時間半お尻ばっかり映した『Mektoub, My Love:Intermezzo』にブチギレるのに必死で影に隠れてしまいましたが、無事賞をゲットしました。
クイア・パルムドール:Portrait De La Jeune Fille En Feu
監督:セリーヌ・シアマ
パルムドッグ:ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド
監督:クエンティン・タランティーノカメラドール:Nuestras Madres
監督:César Díaz
ある視点部門
グランプリ:The Invisible Life of Euridice
監督:カリン・アイヌー映画超人透明ランナーさんが注目していたブラジル人監督カリン・アイヌー(『フトゥーロ・ビーチ』、『スエリーの青空』)最新作が受賞。
審査員賞:Fire Will Come
監督:Olivier Laxe
監督賞:カンテミール・バラゴフ(『Beanpole』)
俳優賞:キアラ・マストロヤンニ(『On a Magical Night』)
監督:クリストフ・オノレ
審査員賞:『Liberte』
監督:アルベルト・セラ
今年のある視点部門審査員は攻めていた!なんと、観客の大半が途中離脱し、批評家支持率0%を叩き出したアルベルト・セラ版『ソドムの市』と言えよう『Liberte』が審査員賞を受賞しました。審査員長のナディン・ラバキに好感しか湧きません。
スペシャルメンション:Joan of Arc
監督:ブリュノ・デュモン狂気のミュージカル映画『ジャネット、ジャンヌ・ダルクの幼年期』まさかの続編。ミュージカル要素抑えて登場したこの続編はあまりに異次元の面白さを誇っていたため、批評家軍団に大絶賛された。審査員の心にも刺さったのか、無事スペシャルメンションを仕留めました。日本だと、いつも通り、アンスティチュフランセ行きかなー
コメントを残す