メクトフ・マイ・ラブ:カント・ウノ(2018)
Mektoub, my love: canto uno
監督:アブデラティフ・ケシシュ
出演:Shaïn Boumedine、Ophélie Bau、Salim Kechiouche、Lou Luttiau etc
もくじ
評価:5億点
おはようございます、チェ・ブンブンです。第72回カンヌ国際映画祭で『アデル、ブルーは熱い色』のアブデラティフ・ケシシュ4時間のヴァカンス映画『Mektoub, my love: intermezzo』が上映されます。本作は、アブデラティフ・ケシシュがポストプロダクションの段階で銀行から融資を打ち切られてしまったものの、パルムドールを投げ売って力技で完成させた『Mektoub, my love: canto uno』の続編であります。フランソワ・ベゴドーの小説『La Blessure, la vraie』をケシシュ流にアレンジしており、3部作構成の2作目にあたる『intermezzo』はイタリア語で間奏曲、幕間という意味を持った副題にも関わらず上映時間が4時間に及ぶ山崎紘菜もビックリな作品となっています。そんな話題作の序章をこの度観ることができました。
「Mektoub, My Love : Canto Uno」従兄弟と想いを寄せていた女の子との激しいセックスを目の当たりにした主人公の唖然と入れ替わりたい心情は我々観客同様か。フランスのバカンスはビーチで女の子の溢れんばかりのお尻を追って追って、最後には拗れた男女関係を酒で忘れてワッショイ!by ケシシュ。5/5 pic.twitter.com/miYWUhinEV
— みなみ (@yl_na_mi) 2019年5月17日
アブデラティフ・ケシシュ『Mektoub, My Love: Canto Uno』最高だったよ!マジで! pic.twitter.com/1uTDkYrfOL
— Knights of Odessa (@IloveKubrick) 2019年5月3日
ブンブンの親友2人は本作に満点をつけ、大絶賛していたのですが、ブンブンも例に漏れず今年暫定ベスト1の作品に躍り出ました。ってことで、今日は『Mektoub, my love: canto uno』の魅力について語っていきます。
※ブンブンの親友の映画超人Knights of Odessaさんの評《アブデラティフ・ケシシュ『Mektoub, My Love: Canto Uno』自分を楽しく生きる人々への人生讃歌》はこちら
『Mektoub, my love: canto uno』あらすじ
A teen boy comes back to his hometown during summer vacation in search for love (in 1994).
訳:10代の少年は1994年の夏休みm愛を探しに故郷へ戻ってくる。
※imdbより引用
タイトルに隠された粋なテーマ
Mektoub、耳慣れないタイトルだ。人名か地名か?しかし、映画を見渡してみても、結局のところタイトルの意味は分からない。親友から「Mektoubってフランス語でどういう意味?」と聴かれたが、仏検2級ごときのブンブンがその単語を知る由はない。ってことで役に立つのはGoogle先生。「Ok,Google, 《Mektoub》の意味を教えて」と尋ねてみた。
Mektoubとは、アラビア語《مكتوب》をフランス語表記に置き換えた単語だ。《مكتوب》は「書く」の受動態。つまり、このタイトルを直訳するならば、「書かれた我が愛」。Mektoubがフランス語から見て他国の存在であることを強調するのであれば、「Written我が愛」と訳すのが筋だろう。しかしながら、この作品の主人公は映画の脚本家。《書く》を生業にしているのだから、《اكتب》をフランス語に翻訳して『Aktub, my love』になるのではと思う。だが、この《مكتوب》にはもう一つ意味がありました。それは「運命付けられた」というもの。つまり、この映画は主体的に「書く」ことをしている者が、運命の赤い糸に翻弄され、主人公の物語は「書かれてしまっている」受動的物語であることをこのタイトルは物語っているのです。そんな本作の第1章《Canto Uno(第一の囀り)》は衝撃的な展開から幕を開けます。
パリピになれないストレイシープ
アミンは、パリで脚本を片付け、故郷へ帰ってくる。ヴァカンスだ!雨なんか知らないと言いたげな陽光がギラギラ照りつけ、誰しもが羽織りものから解放されたがり、原始に戻りたがっているリゾート地に住む友人オフェリーの家に彼は訪れる。しかしながら、オフェリーはチャラ男でアミンの従兄弟であるトニと、夜を彩る花火のように燃えて、燃えて、燃え尽きるまで肉欲に肉欲をぶつけ合っているではありませんか。コミュ障陰キャラのアミンは、ピンポンすらできず、そっと壁に耳をあて、アッツアツの愉しみの一部始終を指咥えて見守るのです。やがて訪れる事の終わり。アミンはようやくオフェリーの家に入ります。スカした顔をし、ニカッとはにかみ痴話話をする。これが彼のスタイルだ。そんな彼は、夜の街にパリピな集団と共に繰り出し、現実を目の当たりにする。
彼はオフェリーのことが好きだが開始早々、心が折れる。チャラ男のトニを始め、ドウェイン・ジョンソン似のキン肉マンなどは出会い頭に女を口説く。街の女たちは、レストランのメニューを見ただけで爆笑するほど、笑いのツボが弱く、とにかくハイッハイッハイテンションだ!そんな、狂乱の空間でアミンは、「俺も女をゲットするぞ!」と意気込むのだが、悉く上手く行かないのです。トニは浜辺にいる女セリーヌとシャルロットにナンパを仕掛ける。
「座ってもいいかい?」
そして、俺はレストランを経営しているんだぜ、アマメットって知ってる?チュニジアにあるんだぜとグイグイ引き込み、シャルロットをそのまま海へお持ち帰りする。そんな彼に羨望の眼差しを抱きながら超絶美人のセリーヌにドギマギするのだが、全くもって会話が弾みません。とことん、アミンは迷える子羊、ストレイシープなのです。彼はわかっている。パリピな連中と自分の話は合わないと。だから、折角女たちが「ねぇねぇどんな脚本書いているの?」と興味津々に尋ねているにも関わらず、つまらなそうに「SF映画の脚本さ、ロボットのでてくるね」と答えてしまう。
なんでこんなにも心奪われるのだろうか?それは、カメラワークにあります。カメラが捉えるものの多くは、アミンの目線だ。彼は女の顔を見ていない、内面を見ていない。生足、お尻ばっかり見ている。それを悟られないようにニカッと笑っているのだ。そしてカメラが捉える美しい、青春の輝きは、アミンの羨望の眼差しが重ね合ってテキーラサンライズのように、グイグイ喉を通り過ぎ、気がついたらベロンベロンに酔ってしまうのです。もちろん、アミンの行動は超絶気持ち悪い、遠慮と謙虚さの篭った口説き方は背筋がゾワっとするほど酷いのだが、それでもジャック・ロジエ映画におけるベルナール・メネズのように愛らしい。
そのまま第二章へ
この映画は本気で3部作を想定している為、怒涛のクライマックスを迎えたら、そのままto be continuedへと《intermezzo》にバトンを渡す形で終わります。本作を観たら、きっと《intermezzo》を観たくなることでしょう。少なくとも、ブンブンは観たい。できれば映画館でこのアッツアツな青春の蹉跌の続きを観たい。
そして、本作は全力でブンブン推していき、少しでも日本公開へ繋げられたらなと思います。
何故、本作は難航したのか?
一見銀行からの融資を打ち切られ撮影が難航する雰囲気を感じさせない作品なのだが、何故ここまで難航したのだろうか?
Le Parisienに掲載されたインタビュー記事によるとどうやら、ケシシュ監督の拘りが強すぎる演出が原因のようです。
Jusqu’à 100 prises par scène
Le film s’ouvre par une scène d’amour entre Ophélie et Tony, suivie d’une longue discussion entre Ophélie et Amin. Cette deuxième séquence a donné lieu à « plus de cent prises », assurent les intéressés. « C’était devenu une blague : on a passé une semaine à ne jouer que cette scène-là et après, à plein de moments du tournage, Abdel nous disait : On va refaire une prise », se souvient Ophélie. « On a épuisé toutes les possibilités de cette séquence, jusqu’à nous libérer des mécanismes. C’était passionnant », raconte Shaïn (Amin).
ブンブン訳:1シーン最大100カット
この映画は、オフェリーとトニの間のラブシーンで始まり、オフェリーとアミンの長い議論へと続きます。この2つのシークエンスは《100を超えるカット》で撮られました。と関係者は豪語する。「冗談のようでした。私たちはそのシーンだけを演じるのに一週間を費やしました。多くの撮影時、アブデル(ケシシュ監督の愛称)は自分たちにこういうのです。もう一回撮るぞ、と」。オフェリーはこう思い出します。「仕組みから解放するまで、このシーケンスですべての可能性を使い果たしました。とっても興奮しましたよ。」と シャイン(アミン)は語ります。
※Le Parisien《«Mektoub my love» : les singulières méthodes d’Abdellatif Kechiche》より引用
冒頭のラブシーンにどんだけ力入れているんだよと驚愕的なエピソードに唖然とします。実は、アブデラティフ・ケシシュ監督は、『アデル、ブルーは熱い色』で写実的なラブシーンに力を入れすぎて性的暴行疑惑をかけられています。本作も一時は日本公開される予定だったようなのですが、この事件で公開取りやめになったんだとか。毎作、時間をかけて会話のグルーヴを生み出すケシシュ監督の拘りが今回はパルムドールを売っているだけにビッグバンを起こしたようですね。ただ、本作は『アデル、ブルーは熱い色』の反省を活かして肉体的交わりのある場面は2回で撮り終えたとのことです。オフェリーとアミンの、お互いの手札を伺いながら会話するところに重点を置い他とのこと。
おまけ:チェ・ブンブンのMektoub My Love
最後に、ブンブンのMektoub My Loveとして短編私小説を載せておきます。ブンブンの辛すぎる失恋話です。暇つぶしにどうぞ。くれぐれも嫉妬なんかしないでください。あまりに壮絶で恐ろしく、心が引き裂かれた経験故、同じような経験をされるのはオススメできません。誰かに映画化してほしいなー
《飛行士の妻に恋をする》
飛行士の妻に恋をした。高く高く空を翔び、飛行機は墜落した。燦々照りつける陽光でギラリと紅が緑を埋め尽くす。地を這うように一人の男が出てきた。ブンブンだ。彼は、天を舞うように心を奪われ、そして上空3,000mから地の果てマントルまで突き落とされたのです。そう、その話をしよう。
出会いは大学生時代。
当時映画館でアルバイトしていた私に「可愛い子が入ってくるよ」と知らせが入る。ワクワクしながら、彼女の出勤を待つブンブンであった。そして彼女は現れる。人って恋に堕ちる時、時間がゆっくり進むものだ。淡く、夏祭りにカランと空を切る風車のような繊細さを持って、彼女は現れた。
145センチくらいの華奢さを持つ彼女に一目惚れした。
それ以来、ずっと彼女のことしか考えていませんでした。バイトに行く時は、必ずシフトをチェックした。彼女の名を見かけたら、何度も脳裏に焼き付けたし、これが最後かもしれないと毎回彼女との出会いに全力であった。そんな前のめりなブンブン、痛すぎるブンブンに彼女は嫌な顔一つせず、首を15度傾げニコッとほくそ笑む。その笑みは、心に大きな大きな槍を突き刺しました。熱い血が滴るような鋭さを持ちつつも、その日1全く衰えぬ活力を得るような高揚感に包まれました。そう、これは生けるドラッグだったのです。
そんな彼女はどうやらフランス語ができるらしい。
ということで「ボンジュール」とダル絡みをしたりしましたが、彼女は嫌な顔一つもせずにニコニコしていました。彼女と同じシフトの時は天に昇る気持ちでした。そんな彼女に「好きな映画は何ですか?」とベタな質問をしました。彼女はこう答えます。
「エリック・ロメールが好きなの。特に『飛行士の妻』が好きです。」
すぐさまTSUTAYA渋谷店に行き、『飛行士の妻』を借りました。ただ、当時のブンブンにエリック・ロメールは早かった。今でも『海辺のポーリーヌ』はよくわからない作品だし、背伸びをして『満月の夜』とモンドリアンの関係性を読み解こうとするが読み解けず、結局ロメールはブンブンの中で嘲笑うような存在だ。『飛行士の妻』は結局のところストーカーするだけの話だし、結局飛行士って何っ?て感じだし、フランスの景色はお洒落だが、よくわからないという感じだ。
しかし、背伸びしたブンブンは彼女に「エリック・ロメールいいよね!『飛行士の妻』サイコーでした。」と答え、ラブコールをしたのです。
しかし、そんな彼女は半年ぐらいで辞めてしまいました。着物屋で働くとのこと。悲しい別れをし数ヶ月経ったある日、丁度ブンブンがフランス留学する2週間前に1通の連絡がありました。
「ブンブン、久しぶり、会わない?」
ça fait longtemps!久しぶりだ!
会えないと思っていただけに、翔んだ奇跡である。
そう、彼女からの連絡だったのです!銀座のデンマークカフェでランデブーを交わした。すると、面白いことが次々と明らかになるではありませんか。
まず、ブンブンが留学するアンジェの大学に彼女が通っていたこと。そして、彼女はブンブンと同じ時期にフランスにワーキングホリデーすること。そして、、、誕生日が数日違いなこと。バーナム効果というのでしょうか?運命の赤い糸というのでしょうか?失神しそうになりました。
「フランスでまた会いましょう、アビアントー」
とフランス留学が楽しみになってきたのです。
忘れもしない2014年12月、自分の人生においてドラマチックなクライマックスを迎える。まず、彼女がアンジェに来てくれました。そして、ブンブンはホストマザーを説得して彼女をホームステイ先に泊めました。ブンブンの部屋の隣で寝る、彼女にドギマギし、全く眠れません。村上春樹の言葉を借りれば、この1週間は「広大な平原をまっすぐ突き進む竜巻のような激しい恋だった。」ということだろう。
最後のチャンスは12/28にやってきた。スイスバカンスからパリに帰還したブンブンに彼女がまた会ってくれました。これが最後のチャンスです。意を決して、パリのメトロで「好きです!」と告白しました。安心してください。これはブンブンの脳内の美化であります。そうグザヴィエ・ドランの映画のようにロマンチックに愛を語るなんてできるわけがありません。ただ、5年も経った今のブンブンに残されたのは、甘い残像のみなのです。
次の日、LINEが届いていました。
「友だちとしてならいいよ」
まあ、そりゃそうだ。3歳年上、社会人の彼女がブンブンとまともに付き合うことはないのだから。
こうして失恋を引きずりブンブンと彼女の物語は幕を閉じた、、、かのように思えた。実はここから戦慄の物語へと発展していくのを当時のブンブンは知る由がなかった。
2年後、ブンブンはIT企業に就職することとなり、大学最後の生活を謳歌している矢先、1通のLINEが届いた。
「久しぶり、東京に戻ってきたから会わない?」
嫌な予感がした。なんだろう、この背筋が凍る思い。彼女にファムファタールの残像を抱きつつ、会うことにした。本能には逆らえないという奴だ。
「結婚したの」
彼女から薄々感づいていたセリフを聞いた。どうやらワーキングホリデー時代に知り合ったフランス人と結婚するとのこと。そして、披露宴の音響を頼みたいとのことだった。美女からの頼みは断れないブンブン。承諾したのだが、いざ披露宴会場に着くと精神血まみれになりました。なんたって知り合い皆無の披露宴の片隅で音響をいじり、華を観るのは惨めに思えるからだ。しかも、フランス人の相手がイケメン過ぎて、もしブンブンがウェルテルであるならばとっくに自殺しているレベルだ。
もう、よそう。会うのは、、、
だが、ブンブンは弱い弱い男でした。ファムファタールの誘いによって更なる地獄を観たのです。
先日、彼女から赤ちゃんが誕生したと連絡を受け会うことになりました。有給を取って、マダムの街広尾に降り立ちました。そこには可愛らしい赤ちゃんを抱える彼女の姿がありました。心臓バクバクになりながら、思い出話しに華を咲かせる。カフェでは、フランス映画の話で盛り上がり楽しいひと時を過ごしました。そして、ブンブンは赤ちゃんにとミッフィーの絵本、そしてぬいぐるみをあげたところ、
「ブンブンに渡したいものがあるから、うちこない?」
と言われました。まあ、行きますよね。
すると、玄関に謎の男が立っていました。彼女の兄とのこと。フィリピン帰りで立ち寄ったらしい。気まずいなと思いながら、彼女の家に入り、お土産を受け取る。すると、彼女から、
「もうすぐ、友だちが来るのだけど聴く?」
と言われました。ミュージシャンなのかな?あるいは着付け教室の人かな?まあ、貴重な体験だし付き合うかと承諾するブンブン。
しかし、そこへ現れたのはずんぐりむっくりしたおじさんでした。彼女の兄とはビジネスパートナーで輸入業をしているとのこと。高い輸入酒のサンプルらしきものを取り出しながら二人はビジネストークを始めます。ブンブンは名刺交換しながら、そんなずんぐりむっくりなおじさんの仕事を聞き出します。
すると彼女が、こう語りました。
「アムウェイって知ってる?」
一瞬、何を言っているのか分からなかった。正確には、脳が理解を拒絶していた。
アムウェイとは、渋谷にでっかいビルを構えるマルチ商法まがいの巨大組織。ネットワークビジネスという、友人を焼畑農業的に食い物にする悪魔の商売だ。ブンブン、アルバイトでアムウェイ内部に潜入しているだけに、胡散臭いことは十分分かっている。
しかし、今ブンブンは気づいた。袋のネズミだと。これはカモられると。ずんぐりむっくりと兄はどうやら親ネズミらしく、アムウェイ会員の出会い場を提供する為にBBQ屋をやったり、フィリピンに支店を作っているらしい。そして、いかに自分が全然稼げない状態から、成功していったのかを語り始めるのです。
ブンブンは悲しさと恐怖で頭が真っ白になりながらも、顔には弱さを出さないようにして必死に返答しました。
すると、「あれやろう!」とずんぐりむっくりは彼女に指示を出します。
彼女は洗剤を取り出し始めるのです。そう、かの有名な《実験》です。キュキュットとアムウェイの洗剤を比べて、後者の質が高いことを説明し始めます。もう頭真っ白なブンブンは、汚れのサンプルとしてガラスに広げられた塩に対して、
「ピエール瀧ですかね?」
とトンデモジョークを言ってしまったりします。帰らなきゃ、帰らなきゃと思いつつも、人間極限状態では動けません。絶望の淵に立たされました。
ずんぐりむっくり、その後もずっとアムウェイの凄さについて語ります。そして、「お酒は強いかい?」と訊いてきます。
うっかり、「めっちゃ強いです」と答え、ハッとしました。目の前に高い酒があるのです。これは酒で洗脳するのではと思い、「そういえばお三方ミーティングでしたよね。私は去ります。」と言い、逃げることにしました。ずんぐりむっくりは彼女に「あれっ渡してあげなよ。アムウェイグッズ」という。
しかし、彼女は「もうあげたよ」と語るのです。もらった記憶がないぞ!と思っていたら、玄関で渡されたギフトの中に、アムウェイの歯ブラシセットが入っていたのです。背筋がゾーーッとしました。
好きだったあの子の正体はアムウェイ一家だったというショックに立ち直れず、行きつけのバーのマスターに慰めてもらいました。
恐らく、彼女や兄、ずんぐりむっくりは親ネズミとして成功するでしょう。ビジネスとしてアムウェイは成功しているのだから、それには口出しはしません。時は資本主義時代なのだから稼いでなんぼだ。しかし、信仰上の都合でブンブンはもう彼女には会えません。
今いるステキなカノジョに愛を捧げ、彼女との縁を切ろうと決断しました。
Fin
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