【アカデミー賞特集】『ピリオド-羽ばたく女性たち-』もう一つのパッドマン

ピリオド-羽ばたく女性たち-(2018)
Period. End of Sentence.

監督:Rayka Zehtabchi

評価:75点

第91回アカデミー賞短編ドキュメンタリー賞にノミネートされているNetflixものは『エンド・ゲーム 最期のあり方』だけだと思っていたのですが、実は『Period. End of Sentence.』もNetflix映画でした。しかも既に日本では『ピリオド-羽ばたく女性たち-』という邦題で放送されていたので急遽観てみました。そしたらなんと、昨年末日本でも話題となった『パッドマン 5億人の女性を救った男』の内容を別の角度から捉えた作品でした。

『ピリオド-羽ばたく女性たち-』概要


インドの田舎村に機械を導入し安価な生理用ナプキンを製造することで、生理につきまとう悪いイメージを払拭し、女性の経済的自立を促そうと女たちが立ち上がる。
Netflixより引用

『パッドマン』に惹かれた人必見!これがインドの生の声だ!

本作は短編ドキュメンタリー故の物足りなさはあれど、我々の知らぬ世界にある問題とそれに対するソリューションを提示してくれる見ごたえ抜群な作品だ。正直、本作にアカデミー賞を獲って欲しいなと思っています。カメラはインドの田舎町にやってくる。そこで高校生ぐらいの男女にインタビューをする。男子生徒は「女性に罹る病気らしい」ということしか知らない。女子生徒はナプキンが高くて買えない、生理が来ると汚れた者としてお寺にすら入れないと悩みを吐露する。そこに『パッドマン』のモデルとなったアルナーチャラム・ムルガナンダムがやってきて、ナプキン製造機を置き指導をする。カーストや男尊女卑の伝統によって地位の低かった女性が、ナプキンを製造し販売するビジネスを学び自立していく中で、自分のビジネスでお金を稼いだ時の目をキラキラさせた老若のインド人女性に観ている方も応援したくなります。

この胸熱すぎるドラマ、単に貧しい、問題を抱えている。なら支援しようで終わるのではなく、貧しさや問題から脱却するために、教育し、ビジネスとしてサイクルを回すことで世の中を変えていこうとする活動にブンブン心動かされました。これは、春から大学生になろうとしている高校生や国際協力、海外ボランティアに興味ある人に観て欲しい作品です。

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