【TNLF2019】『ウィンター・ブラザーズ』北欧のクソ従業員から、日本のバイトテロ問題について考える

ウィンター・ブラザーズ(2018)
原題:Vinterbrødre
英題:Winter Brothers

監督:Hlynur Palmason
出演:Elliott Crosset,HoveSimon Sears,ヴィクトリア・カルメン・ゾンネ、ラース・ミケルセンetc

評価:15点

もう5年ぐらいユーロスペースで開催されている北欧映画祭。ブンブン、大学時代にサークル北欧研究会NORDICの活動で宣伝したことがあるだけに、ここまで続いていると嬉しくなる。今年のラインナップはなかなか面白そうだったので参加してみました。初日は、デンマーク映画『ウィンター・ブラザーズ』を観ました。本作はデンマーク・アカデミー賞2018で作品賞、監督賞、主演男優賞(エリオット・クロセット・ホーブ)、助演女優賞(ヴィクトリア・カルメン・ゾンネ)、撮影賞、美術賞、衣装デザイン賞、メイクアップ賞、音響賞の9部門を受賞した作品だ。果たして…

『ウィンター・ブラザーズ』あらすじ


エミールは唯一の肉親である兄ヨハンと働く石灰工場で、業務用の化学薬品を盗み出しては蒸留酒を密造していた。黒い商売はやがて悲劇を生み、社会不適合者の烙印を押された彼を助けるものは誰もいなかった… 。厳寒の白銀世界、真白な石灰と鉱山の暗闇のコントラストを際立たせたシュルレアリスティックな映像で、極限状態の人間の孤独と閉塞感が映し出される。
※トーキョーノーザンライツフェスティバル2019サイトより引用

北欧のクソ従業員から、日本のバイトテロ問題について考える

日本では今、バイト君不祥事問題が大きくメディアに取り沙汰されている。オタマを股間に当てたり、ゴミ箱に捨てた魚をまな板にリバースしたりetc…くら寿司、ビッグエコー、ファミリーマート、次々と炎上動画がメディアで取り上げられています。

そんな今にタイムリー過ぎる作品だった。採掘場で働く青年は不良だ。仕事中に、化学薬品を盗み出し、自宅で密造酒を作り、同僚に売りつける。同僚を煽り、現場で下半身を剥き出しにして尿攻撃。マネージャーのオフィスの窓をレンガで破壊したりやりたい放題だ。

ゴミ以下な存在なのだが、そんな彼の生き様を観ると、何故日本のバイト君は、炎上すると分かっていながらバカ動画を配信するのか薄っすら分かってくる。

詰まる所、承認欲求だ。本作の主人公を観ていると、誰にも相手にされず孤独を抱いていることが分かる。まるで小学生が構って欲しいばかりに異性にイタズラするあの感覚だ。

自分の「認められたい」という欲求が満たされない時人は考える。しかし、知識がないものは低俗な笑いによる注目で人を惹こうとする。本作の彼も、バカ動画で炎上する日本のバイト君も恐らく、欲求の正しい満たし方を知らないが為に愚行を犯したのであろう。

まあ、こう真面目に書いたが、正直つまらなかったです。割と苦痛な幕開けとなりました、、、トホホ

それにしても、こんな作品が国内のアカデミー賞で9部門も受賞するって凄いね!

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