第75回ヴェネチア国際映画祭(2018)ラインナップ発表カンヌ落選組(?)、Netflix難民流れ込む

コンペ作品その2

6.VOX LUX

監督:ブラディ・コーベット
出演:ナタリー・ポートマン、ジュード・ロウ

シークレット・オブ・モンスター

』で第72回ヴェネツィア国際映画祭のオリゾンティ部門で監督賞と初長編作品賞を受賞し、映画祭を騒然させた新鋭ブラディ・コーベットが、前作と180度雰囲気を変えて挑むミュージカルドラマ。撮影の様子を捉えた動画をyoutubeで見つけたが、かなり奇抜なミュージカルになりそうだ。アカデミー賞衣裳デザイン賞、オリジナル歌曲賞候補作か?

7.ROMA

監督:アルフォンソ・キュアロン
出演:Yalitza Aparicio, Marina de Tavira

『ゼロ・グラビティ』のアルフォンソ・キュアロン監督の自伝的要素の強い話。メキシコ中流階級の家族の変遷を描く。今回、撮影監督はエマニュエル・ルベツキが降板し、監督本人が担当している。Netflix案件…日本劇場公開が…

8.22 JULY

監督:ポール・グリーングラス
出演:Anders Danielsen Lie, Jonas Strand Gravli

『ユナイテッド93』、『キャプテン・フィリップス』骨太サスペンスアクション監督ポール・グリーングラスがNetflixと組み、2011年7月22日にノルウェーで起きた、右翼のテロリスト・アンダーズ・ベーリング・ブレイヴィックの殺戮事件を3部構成で描いた作品。実際にノルウェーとアイスランドロケ、現地キャストを使って製作した作品だ。まさかのアカデミー賞外国語映画賞案件か?

9.SUSPIRIA

監督:ルカ・グァダニーノ
出演:ダコタ・ジョンソン、ティルダ・スウィントン

君の名前で僕を呼んで

』のルカ・グァダニーノ監督がまさかのダリオ・アルジェント不朽の名作をリメイク。ダリオ・アルジェント版は、「決して、ひとりでは見ないでください」というキャッチフレーズが先行し、怖い映画として認知されているが、今観るとぶっ飛んだギャグ映画になっている。ルカ・グァダニーノは既に『胸騒ぎのシチリア』で狂気のリメイクをやってのけている(元ネタは『太陽が知っている』)だけに楽しみだ。

10.WERK OHNE AUTOR

監督:フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク
出演:Tom Schilling, Paula Beer

善き人のためのソナタ

』でアカデミー外国語映画賞を受賞したフロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク8年ぶりの新作。西ドイツに亡命したアーティストの苦悩を描いた作品。

→NEXT:コンペティション部門その3

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