【ブンブンシネマランキング2017】新作邦画部門第1位は『バンコクナイツ』空族イカしているぜ!

5.ハルチカ(2017)

鑑賞環境:DVD
監督:市井昌秀

映画ライターのヒナタカさんにオススメされて観たのだが、これが青春キラキラ映画として完璧であった。監督は元お笑い芸人の市井昌秀。彼は、青春キラキラ映画だからと妥協することも手を抜くこともない。下地に『七人の侍』や『サムライ』等の名作を引き、華麗に仲間を集め、目線で会話し、最後の最後に狂ったカメラワークでもって「映画」という魔法を魅せてくれた。橋本環奈も佐藤勝利も、小出恵介もキラキラ美しく、これはもう満点だ!

4.3月のライオン 前編/後編(2017)

鑑賞環境:TOHOシネマズ新宿
監督:大友啓史

いくら少女漫画が映画化しやすいからって、本作を映画化することは無理ゲーだ。観る者を圧倒する可愛い世界、にも関わらず鈍器で殴りかかってくるような重い重いストーリー。そして映画では禁じ手となっている、心のナレーションがメインのこの漫画を当たり外れが激しい大友啓史が映画化。これは無理だろうと思っていたら、大大大傑作でした。将棋を知っている人は、将棋盤でも物語が紡がれている様子に圧倒されるだろう。そして、見事な登場人物、エピソードの取捨選択でもって過不足なく『3月のライオン』の世界観を再現した。しかも映画として観ても、地を這うようにプロのイバラ道を邁進する者たちの苦悩を十二分に描いており、これは原作ファンであるブンブンも文句なしの作品でした。

3.ニッポン国VS泉南石綿村(2017)

鑑賞環境:東京フィルメックス
監督:原一男

原一男久しぶりの作品だが、これがメチャクチャ面白かった。まさに『シン・カズオ』。ニッポン国に迫る泉南石綿村の人々&原一男。省庁のお偉いさんは、泉南石綿村の相手を下っ端に投げつける。下っ端は石綿村の人々と上司の板挟みになり、今にも自殺しそうな表情で彼らを迎え撃つ。非常にシリアスな内容で、知られざる石綿村の真実は勉強になるが、その前に純粋にエンターテイメントとして面白い。流石は原一男。ひょうひょうとした顔で「俺は面白い映画が作りたいんだ!」と言っている通り、特に後半の裁判、会議シーンはアクションコメディ映画として一級品であった。

2.花筐/HANAGATAMI(2017)

鑑賞環境:東京国際映画祭
監督:大林宣彦

死亡フラグも吹き飛ばす伝説の魔法使い大林宣彦監督がデビュー作になるはずだった作品をここにて爆誕させた。老体になっても、クレイジーさは変わらない。檀一雄の文芸映画ではあるが、中身はギャルゲーそのもの。鈍感な男が、マッチョなイケメン、イケイケギャル、おとなしめのギャル、インテリ根暗な男等に次々とフラグを立てていく様子は手汗握るものがある。そしてTOHOシネマズのお姉さんこと山崎紘菜をようやく映画で輝かせて魅せた。やはり大林宣彦監督は映画の神だと思いました。

1.バンコクナイツ(2017)

鑑賞環境:テアトルシネマ新宿
監督:富田克也

日本人監督でここまでグローバル視野を持った監督はいるだろうか?本作は日本で落ちぶれたヤンキーがタイのバンコクで風俗店を営む者、ラオスの田舎町から出稼ぎでやってくる女、欧米のヒッピー等の登場人物から、「貧困は移動する」という法則を導き出した。まさに『ズートピア』で描かれた追い人であるウサギが都会というユートピアにやってきて理想と現実の乖離に悩まされるといったものを多角的に描いて魅せたのだ。音楽のドープさも込みで今年一番ガツンと来た映画だ。

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