見えるもの、見えざるもの(2017)
The Seen and Unseen(2017)
監督:カミラ・アンディニ
評価:40点
東京フィルメックスでインドネシア映画だという知識だけで観たら感想を書くのが難しいくらい難解な作品でした。
『見えるもの、見えざるもの』あらすじ
双子の男女。男の子が危篤になり病院で寝たきりになる。すると女の子に特殊能力が備わり、一度寝ると男の子の走馬灯、三途の河、黄泉の世界に潜入できるようになる…黄身は何のシンボル?
基本的に台詞はなく、幻想的な世界でコンテンポラリーダンスを踊っているだけ。それこそ、いきなりコスプレして鳥のモノマネをしたり、でんぐり返しで迫ってくる人が沢山いたりとカオスを極めていますw
さて、本作最大の謎は卵の使い方だ。卵=生のメタファーとして機能していることは容易に分かる。男の子が病院に寝たきりになっている前で女の子が卵を握りつぶすシーンや女の子がゆで卵を食べるがどこまで齧っても黄身にたどり着けないシーンから、男の子に対する喪失感を連想する。しかし、次のシーンでは、「あたし黄身嫌い」と卵の白身だけ食べる。あまりの不条理さに脳内パニックだ。ただ、会場でバッタリ会った映画仲間も一緒に行った映画仲間もワカンねぇと言っていたので、やはり難解な映画だったよう。
本作を例えるなら、『君の名は。
』をアピチャートポン・ウィーラセータクンが撮った作品と言えるだろう。
『黄身の名は。』なんだったんだろう、、、モヤモヤな作品でした。
P.S.一応、東京フィルメックス作品賞を受賞した模様…
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