TUSK(1980)
監督:アレハンドロ・ホドロフスキー
出演: Cyrielle Clair, Anton Diffring etc
評価:80点
11/18(土)にアップリンク他にて伝説のカルト映画監督アレハンドロ・ホドロフスキー(「エル・トポ」「ホーリー・マウンテン
」)の新作「エンドレス・ポエトリー」が公開される。ホドロフスキーは親日家でもあり、日本でも根強い人気を持つ監督ではある。しかし、日本未公開の作品があることをご存じだろうか?1980年に作られた象映画「TUSK」です。日本ではほとんど知られていないのですが、今回観ました。凄いドープな作品でしたよ。
「TUSK」あらすじ
インド象のTUSK君と同じ日に生まれたイギリス女性エリスの数奇な人生を描く。爆音で観たい傑作!
IMDbの評判が宜しくないので、ひょっとしてつまらないのかな?と思っていたのだが、そんなことはありませんでした。ホドロフスキーお得意のサイケデリックな映像とトランスにトランスを重ねるドープな音楽が誘うカオスな世界観にノックアウトされました。話としては至ってシンプル。象と少女の数十年の友情を描いています。
冒頭、10分近く壮大すぎる音楽をバックに、象のTUSK君と少女がこの世に産み落とされるところから始まります。
このシーンだけで5億点!これこそ爆音で観たい!立川で観たい案件です!
そして、狂人、謎の魔術師、カラーランかと思ってしまう色のついた粉を投げ合う人々が怒濤のごとく画面を飛び交う。
気づくと、観客は象のTUSK君が苛められていることに気づくでしょう。少女同様、観客は象に対し「かわいそう」だと思う。ようやく物語が進む。しかし、一筋縄ではいかない。数十年の友情を描いているにも関わらず、少女の成長をたった数枚の写真による紙芝居で済ませてしまうのです。
そして、後半戦では悪党と成長した少女の熱いバトルが繰り広げられる。
まあ、一応筋書きはあるのですが、ほとんどホドロフスキーのフェチズム全開な不思議な映画でした。
断じて言えるのは、彼の監督作の中で、一番劇場で観なければいけない案件だということ。日本の配給会社さん、是非劇場で「TUSK」を上映できるように買い付けを行ってほしい!そう願うブンブンでした。
コメントを残す