3面スクリーンの映画館ScreenX爆誕!
[blogcard url=”https://news.walkerplus.com/article/110863/”] 7/1(土)よりお台場「ユナイテッド・シネマ アクアシティお台場
」に、日本初の3面上映システムScreenXが稼働しました。通常の劇場とは違い、左右にもスクリーンがあるので、従来の劇場よりも臨場感や没入感が得られます。記念すべき1回上映作品は「パイレーツ・オブ・カリビアン 最後の海賊
」です。今後、韓国のゾンビ映画「新 感染 ファイナル・エクスプレス」等が上映されます。
ただ、この3面システムだが、1930年代に既に似たような上映が行われていました。
シネラマについて
1935年にフレッド・ウォーラーが開発した「シネラマ」が非常に今回のシステムと似ています。通常映画の画面比は3種類の中から選ばれます。1.33:1のスタンダードサイズ、1.85:1のビスタサイズ、大作映画になると横長の2.35:1のシネマスコープサイズが使われます。しかし、シネラマは破格の2.88:1のアスペクト比で、縦が9m、横が25m以上のしかも湾曲したスクリーンなのです。
通常の映画よりかなり横に長いので、3台の映写機を使って映写していました。やがて、70ミリ映画が登場すると、3台映写機を使わなくても広域に映像を映し出されるようになり廃れていきました。70年代に再び、テレビの普及による映画離れを防ぐために流行ったが、上映コストが高すぎて長くは続きませんでした。
ScreenX料金
・大人:2,500円
・大学生:2,200円
・高校生応援割引※期間限定 割引料金:1,700円
・中学生:1,700円
・小学生:1,700円
・幼児(3~6歳):1,700円
・障がい者割引:1,700円
※なお、付き添いの方1名まで1,000円です。
割引料金
・レイトショー(20時以降の作品):2,000円
・レディースデー(毎週水曜日女性限定):1,800円
・会員デー(毎週金曜日):1,700円
・毎月1日「映画の日」:1,800円
・シニア(60歳以上):1,800円
・夫婦50割引(夫婦どちらかが50歳以上のお二人様):3,600円
・前売券/特別鑑賞券 ご利用のお客様
利用可能な券と現金差額:+700円
意外にも4DXよりかは価格が数百円安くなっています。それでも、結構高いです。ただし、シネラマの時代と比べて現在はIMAXや3D、4Dに対するニーズが高まってきており、映画館としても設備の付加価値で興行収入を底上げしている状態なので、劇場にVRが導入されるまでは廃れないと思います。ブンブンも9月の「新 感染 ファイナル・エクスプレス」の時に挑戦してみようと思います。
今こそ上映してほしい映画「西部開拓史」
そんな上映システムScreenXだからこそ上映してほしい作品があります。それは「西部開拓史」です。シネラマ映画の集大成と言われる作品で、アメリカ国立フィルム登録簿にも登録されています。本作は1962年に制作され、「捜索者」のジョン・フォードや「勇気ある追跡」のヘンリー・ハサウェイなど西部劇監督4人が撮った3時間近いオムニバス映画です。DVDで観ると、シネラマの影響か画面が3等分に分かれていて、発色や画面の分け目が気になってしまいます。しかしながら、ドローン撮影かと思うほど荒野を浮遊するシーンや、圧倒的絵面が本当に美しくて、大スクリーンで観ないと意味がない作品です。実際に、先日会社の70歳を超える先輩から、「人生のベストワンは『西部開拓史』だな!劇場で観たとき、あまりの美しさと、カッコいいアクションに惚れたよ」と聞きました。
どうかユナイテッド・シネマさん、朝10時1回だけでいいので、「西部開拓史」を上映してください!
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