イサカ(2016)
ITHACA(2016)
監督:メグ・ライアン
出演:トム・ハンクス、
メグ・ライアン、
サム・シェパード、
ハシュリー・リンクレイター、
ジャック・クエイドetc
評価:20点
「恋人たちの予感」
「めぐり逢えたら」の
あのロマンティックコメディの
名女優メグライアン初監督作品。
息子のジャック・クエイド
役者デビュー作品で、
トム・ハンクスや
サム・シェパード
も出演しているとのことで
マルタ行きの飛行機の中で
期待して観たのだが、
これがとんでもない作品だった。
「イサカ」あらすじ
ウィリアム・サロイヤンの小説「ヒューマン・コメディ(人間喜劇)」の
映画化。
第二次世界大戦中のアメリカ。
兄が戦争に行ってしまい、
家族の家計を助けるために
14才の弟は電信の
仕事に就く。
最速の電信屋を目指す
彼だったが…
ダメだった…
何も書くことがない。
映画感想を書く人として失格な一文だが、
それほどキング・オブ・つまらない作品であった。
兄が戦争に行っている間、
町最速の電信屋を目指す弟を
預かるという話なのだが、
戦争で家族が死ぬかもしれないという
不安や葛藤が感じられない。
通常、戦場とアメリカ本国の対比、
2つを繋ぐ強烈なエピソードが
入るはずなのだが、それが皆無。
いや、あるのだけれども
インパクトに欠け、
どうしても
直線的で楽観的過ぎる
展開になってしまい、
80分ぐらいの作品にも
関わらず体感時間が
3時間ぐらいに感じてしまった。
確かに、原作はサロイヤンの
実体験に基づいていることも
あり、ドラマチックな物語は
原作になかったかも
しれない。
例え、そうだとしても映画的な
見せ場、リアリズムにせよ、
過剰な爆発にせよ、
観客の心に残るショットの
一つや二つ欲しいところ。
それがないと、
戦争映画にも関わらず、
退屈で、心にガツンとくる
カタルシスもない
印象薄な作品となってしまう。
流石に、ジャック・クエイド贔屓が
激しすぎるアイドル映画には
なっていなかったのは良かったが、
ワーストに入れて
わざわざ語る気にもなれない作品であった。
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