教育実習内容
ブンブンは、教育実習で高校1年生の社会と情報を6クラスを担当しました。単元はコンピュータウイルス。来月から教育実習に行かれる方も多いだろうと思うので、ブンブンの実習内容を例に下準備から授業の進め方まで書いていきます。教育実習に行く方、特に情報科の人は参考にしてみてください。
授業するまでの流れ
先生は一つの授業をするのに、ものすごく時間をかけて下準備をしている。教える単元の勉強、教材探し、テキスト作りなどなど沢山ある。
今回、ブンブンが教育実習をする際、以下のような準備をしました。
・授業指導案作成
・テキスト作り
・模擬授業(10回ぐらい)
授業指導案作成
通常、教師は年度初めに作成するのだが、教育実習ということもあり、実習中に作成しました。既に大学の授業で作った指導案のひな形に沿って作ったので、他の人よりかは早く終わったが、それでも3回書き直しさせられました。ゼロベースで作る場合、第一版指導案作成に3時間はかかります。指導案については来週話します。
テキスト作り
今回、一番話したい項目がコチラ。
基本的に教科書をそのまま使うのはよろしくない。授業をする上で使いにくいから。なので、自分が授業を進めやすいように独自のテキストないし補助プリントを作成する必要があるのです。特に情報科は、ものすごい勢いでテクノロジーが発達する為、教科書の情報が古いこともしばしばあります。
今回ブンブンは穴埋めプリントを作成しました。担当教官にも見せるため、教員用(穴埋めの答えが記入されているもの)と生徒用の2種類作る必要があります。また、ブンブンは字が汚いため、授業で使用するパワーポイントも作りました。パワーポイントを作ったお陰で、教育実習中、ほとんど板書することはありませんでした。
実際に作ったのはこんな感じ。全部で7ページから構成されています。また補助プリントとして、身代金ウイルスに関する新聞記事も付け合わせました。
模擬授業(10回ぐらい)
教育実習最大の目玉は、この模擬授業。これを入念に行っているか否かで、本番授業のクオリティが変わってきます。
ブンブンは大体10回ぐらいしました。
最初の5回ぐらいは一人で行い、残りは担当教官に見て頂いたり、他の実習生にも見てもらったりしました。そしてフィードバックを基に更に自分の授業を磨いていきます。
本番授業
入念に下準備をしたら、いよいよ本番です。実際に生徒相手に授業を行うといろいろと発見があります。
ブンブンの教えた単元であるコンピュータウイルスは、意外と教えるのが難しい。コンピュータウイルス自体は生徒も薄らと知っている。しかし、コンピュータウイルスが具体的にどういったことをするのか?何をしたら感染するのかは知らなかったりする。目に見えない存在なので、イマイチ想像できなかったりする。その為、小話や雑談を使う必要があると担当教官から教わりました。
実際に模擬授業で他の実習生からも好評だった、ワームウイルスの例に「アベンジャーズ:エイジ・オブ・ウルトロン」や「貞子vs伽椰子」を使うというアイデアは実際に使ってみると面白い発見があります。
大学生にもなると、映画はオタクでなくてもある程度は知っているのだが、高校生は本当に観ません。「アベンジャーズ:エイジ・オブ・ウルトロン」は反応が薄かった。しかし、ホラー映画に関する知識は皆持っているらしく、「貞子vs伽椰子」の例は反応が良かったです。
また、ポケモンに関しても一般常識となっているらしく、例に使うと効果抜群でした。
何で使ったかというと、PCやスマホとウイルス対策ソフトウェアは両方とも常に最新版にする必要がある理由を教える時です。ゲームを始めて最初に、友だち等からレベル100のポケモンを貰っても、そのポケモンは言うことを聞いてくれない。また、ゲームを始めて最初、レベル2ぐらいのポケモン連れて四天王と戦っても勝てない。自分のポケモンと相手のポケモンのレベルを合わないとゲームとして成り立たない。それと同じ事がPCやスマホとウイルス対策ソフトウェアにも言えると説明しました。これはすぐに理解してもらいました。
最後に…
実際に授業をすると、学生時代、先生を舐めきっていて内職をしたり寝てたりしていた授業がいかに入念な下準備の基で展開されているかがよく分かりました。教育実習中はとにかく、この下準備との戦いにあります。そして、本番授業でダメだったところを改善、そうPDCAを回していくことが重要なのです。来週は、教育指導案の書き方について書きます。
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