「好きになるその瞬間を。~告白実行委員会~」これぞ愛の嵐

好きになるその瞬間を。~告白実行委員会~

好きになるその瞬間を

監督:柳沢テツヤ
声優:麻倉もも,
花江夏樹,代永翼,
細谷佳正,松岡禎丞etc

評価:65点

↑CHiCO with HoneyWorks「カヌレ」

Youtubeやニコニコ動画等で
再生回数累計2億回を突破した
ユニットHoneyWorks

今年4月に「ずっと前から好きでした。
〜告白実行委員会〜」

劇場公開してから、
早くも映画第二弾を
完成させた。
それが「好きになるその瞬間を。」だ。
今回TOHOのフリーパスを
使用して鑑賞したのだが果たして…

「好きになるその瞬間を。」あらすじ

瀬戸口雛は恋にときめいていた。
中学1年生の時に
大好きな先輩・恋雪に告白できず、
彼は卒業してしまう。
その悔しさから猛勉強して
彼と同じ高校に入学したのだ。
しかし、想いはなかなか伝えられず…

愛の嵐とはコレだ!

本作はたった62分しか上映時間がない。
その中で、思春期の理想と本能
渦巻く愛を描くことは非常に
難しい。

しかし、本作はこともあろうか、
主人公雛だけではなく、
登場人物皆が誰かしらに
想いを寄せるという大胆な
造りとなっている。

皆が皆、
恋をしているのに上手く
想いを伝えられない。
口から出てくるのは
心で思っていることと真逆で
顔を赤らめ羞恥心にかられるのだ。

それを巧みなクローズアップで、
徹底して登場人物の
「顔」を魅せることで、
観客に解釈を委ねさせる
濃厚な心理劇へと昇華させていく。

しかも、各登場人物の恋心が、
まるでピタゴラスイッチのように
終盤連鎖反応を起こしていくので、

先日試写会で観た
グザヴィエ・ドラン
たかが世界の終わり


とは比べものにならないぐらい
ラストのカタルシスブンブンの心を
鷲掴みにしました。

これはまいったねぇ~

惜しい作画崩壊描写

ただ、まだ経験が浅い制作陣な
為か、アニメ素人の
ブンブンでも分かるぐらい
結構作画崩壊している部分があった。

雛や恋雪など主要登場人物が、
時折、「あれっコイツ誰?」と
思ってしまうのは、
アニメ映画として一番まずい
ポイントなのではないだろうか。

主題歌「年下なんてダメですか?」

それを除けば、曲とアニメの
融合シーンしかり、
ストーリー面でも
シネフィルを唸らせる
ものがあった。

今後HoneyWorksは、
新参アニメ集団として
映画界を轟かせるだろう。

なので、シネフィル且つ
TOHOシネマズフリーパス
所持者は臆せず観て欲しい、
そんな作品でした。

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