「モンスターストライク はじまりの場所へ」完全舐めてた!シネフィルも唸るティーンズドラマ

モンスターストライク はじまりの場所へ

モンスターストライク

監督:江崎慎平
出演:坂本真綾、村中知、
Lynn etc

評価:75点

皆さんは、スマホゲームは
やられているでしょうか?

ブンブンは映画と旅行に
命をかけている人なので、
ゲームはほとんどやりません。
せいぜい、他人のゲームプレイを
Youtubeで観る程度だ。

ただ今年は、ゲーム発の
映画が多く出現している。
それこそ先日紹介した
劇場版 艦これ

」もそうだ。

そして、先日ミクシィの
XFLAG
という部署から
配信された
「モンスターストライク」
というゲームの劇場版が
公開された。

「艦これ」同様、
ゲーム→アニメシリーズ
→劇場版アニメ
という
スタイルを取っており、
ブンブンは「艦これ」の
一見さんお断り
な内容に凄い後悔
しているだけに躊躇
したが、TOHOシネマズ
フリーパスを
使い意を決して観に行ったぞ!

「モンスターストライク」あらすじ

仲良し四人組中学生の
レン、葵、皆実、月明だったが、
ある日時空の彼方からやってきた
ゲノムによって月明は
4年前に吹き飛ばされてしまう。

4年前に飛ばされた月明は
当時小学生だった
レン、葵、皆実、そして春馬と
ゲノムを倒そうとする…

脚本が上手い!

こういった作品って、
ゲーム、アニメシリーズ、
その続編を映画館でやるという
段階を追ったマーケティングで
ユーザーから金を搾り取ろう
とするイメージが強い。

そのイメージで考えると、
さぞかし、映画は
手抜き突貫工事で作られ
酷いのでは?
特に本作は
入場者特典で観客を
釣っている
イメージが強かったので
嫌な雰囲気しか
しなかったのだが、
予想の200倍良かった。

まず、なんと言っても、
制作陣は映画をよく
勉強している。

単に「スターゲイト」や
「マトリックス」
「スタンド・バイ・ミー」
「グーニーズ」

ような作品にオマージュを
捧げるだけでなく、
ロジャー・コーマンイズムも
発動。物語の最初と最後10分に
爆発爆発爆発
(流石にエロスは無理なんで)の
激しいアクションを入れている。
そのアクションも、単なる爆発
ではなく、キャラクター同士の
連携、アクションの奥行きも
表現しているから素晴らしい!

友情・努力・勝利の方程式を
ものにする

本作は、少年少女たちが
ゲームを通じて成長していく
姿が良く描けている。

特に主人公レンの描き方が上手い。
レンは父の愛を欲しているのだが、
父は研究で忙しくかまってくれない。
そのため、自立しようという
気持ちが高まっている。

しかし、愛に飢えているので
社会的承認は欲しくて堪らない。
自分のゲームの強さを誰かに
認めて貰いたいとするあまりに、
自己中心的行動を取ってしまう。

仲間に見透かされ最初は逆ギレ
するレンが、一つの事件を
通じて協調性を身につけていく
あたりは圧巻である。

王道の友情・努力・勝利
熱い物語がそこにはあった。

実はディストピア映画

本作はゲームの映画化なのに、
ゲームを賛美しすぎない演出が
ユニークだ。

というのも、
この「モンスターストライク」では、
廃墟になった野球場や博物館が
出てくる。
この描写から、情報社会の闇が
見えてくる。

今や旅行や映画鑑賞と言った
娯楽から知識まですべて
インターネット上で
得ることが出来る。

小学生たちも放課後遊ぼうぜ!
と言っても、その遊びは
「ゲーム」であり、
屋外でドロケイや鬼ごっこをする
ようなことはない。

この映画の世界では、
皆がネットに依存した結果、
屋外で野球観戦する文化や
博物館で知識を得る時代が
終わって野球場や博物館が
廃墟になっているのだ。

屋外娯楽の滅亡という哀しさを
提示すると共に、
新しいインターネット娯楽
を通じてのコミュニティ作り、
自己実現をする時代の到来
を描いているのが非常に
説得力がありこれまた凄い。

ただ。。。一点惜しい!

このようにブンブン大絶賛な作品では
あるが、一点惜しい点がある。

中学時代の主人公達が、
小学生時代の主人公達と
完全に遭遇している場面がある。

これはSF映画的に
タイムパラドックスの問題
の面でアウトだ。
しかも、若葉皆実がはっきりと
このタイムパラドックスの問題
について言及しているだけに
尚更アウトでした。

とはいえ、一見さんシネフィル
が観ても、良く出来た
ティーンズ映画なので、
是非劇場でウォッチしてみて
ください。
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