「劇場版 艦これ」ただのシネフィルが観に行った結果…

劇場版 艦これ(2016)

艦これ

監督:草川啓造
出演:上坂すみれ、
藤田咲etc

評価:測定不能

アニメ・漫画というジャンルで日本は
海外からみて異常な程にガラパゴス化
している。少年少女の欲望を満たそうと
あまりに、どんどん過激な
シチュエーションが
生まれていったのだが、
その集大成といえるのが
「艦隊これくしょん」である。

2013年に角川ゲームスとDMM.com
開発したゲームで、
女体化した戦艦を文字通り
コレクションし、トレーディング
カードゲームやRPGのように戦わせる
といったものだ。

戦艦という男のロマンに、
「萌え」を核融合し、
まるで重装備した兵士のような
女をコレクションする。

まさに欲望のラーメン二郎的
経営戦略で一世を風靡、
擬人化ゲームのブームを作ったのだ。

今回、そんな「艦隊これくしょん」
アニメの劇場版が制作された。
ブンブンは全くこのゲームや
関連あにめについて知らなかったのだが、
ガルパン

の例があるので
フリーパスを使って観てみましたぞ。

「劇場版 艦これくしょん」あらすじ

特型駆逐艦「吹雪」ら艦娘たちは、
謎の「深海棲艦」たちと
熱き攻防を繰り広げて
いた。そんなある日、
紅に染まる海に出現した
女を救助。
彼女は、「深海棲艦」に関する
重要な情報を持っており…

一見さんお断りムービー

シネフィルは、映画を食わず嫌いしない。
ガルパンやまどか☆マギカのように、
楽しめる作品もあるので、
時間と金があればこの手の作品も
例えノー勉であれ観に行くことがある。

しかし、本作は完全一見さんお断り
映画なので要注意だ。
確かに、戦艦バトルシーンは
重厚に描かれており、
また戦う女性達に熱くなるのは
確かだが、込み入った
ドラマ部分が7割を占めているので、
観ていてキツイ。

まるで哲学科の授業にうっかり
紛れ込んでしまったかのように、
理解に苦しむところがある。

なので、よっぽどの暇人シネフィル
でない限り「この世界の片隅に


を2回目、3回目と観た方が有益だと思う。

闇墜ち描写をもっと描いて欲しかった

とはいえ、全くストーリーが分からない
訳ではない。
ある謎の女が闇墜ちするところを、
ヒロインが全力全開で救うという内容なのは分かる。

ただし、それだとしたら
「魔法少女リリカルなのは
The MOVIE 2nd A’s」
のように、
しっかり闇墜ちする側の人物描写や
境遇を重厚に描かないと、
カタルシスやシンパシーを感じづらく
なってしまい物語性に欠ける。
本作は、アニメを観ていることが
前提だからといって、省くのは
かなり無理があるのではと感じた。

最後に:アクションより百合描写

本作はアクション描写よりもドラマ重視な
ため、百合描写の多様性
楽しむことができる。
女性ならではできる身長差萌えから、
友情、ツンデレに、
女性同士のいちゃつきととにかく
バリエーションが多いので、
男性の欲望を満たしてくれる。

フリーパス使用中のシネフィルの
年末の悶々を癒やしに本作を
観る目的で使うことをオススメします。
なので、今回は評価:測定不能と
させて頂きました。

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