「ホドロフスキーの虹泥棒」アラビアのロレンスの2人が28年後ゲテモノ映画で再会ww

ホドロフスキーの虹泥棒(1990)
The Rainbow Thief(1990)

監督:アレハンドロ・ホドロフスキー
出演:ピーター・オトゥール、
オマー・シャリフetc

評価:60点

日本はとにかく映画の公開が遅い。
スノーデン

」や
「ドクター・ストレンジ」といった
メジャー級作品ですら、アジア一遅い
公開といっても過言ではないほど遅い。
下手すると、海外でDVDが発売されてから
劇場公開というケースもある。

しかし、アップリンクの浅井隆の
活動をTwitterでみていると、
配給の大変さがよく分かる。

今回26年も未公開だった
「ホドロフスキーの虹泥棒」
がアップリンクで上映できたのも
浅井隆の長年の努力のお陰だ。

彼は、「ホドロフスキーのDUNE」
頃にホドロフスキーとコンタクトを取り、
親密になった結果、日本国内では
独占的にホドロフスキー映画を
配給できるようになった。
また、彼の新作「エンドレス・ポエトリー」
のクラウド・ファンディングにも
力を貸し、仲を深めた結果、
ホドロフスキー監修の
ディレクターズ・カット版を
上映できることになったのだ。

映画配給も「人対人」の関係あってこそ
上映できることを浅井さんの生き様から
痛感させられる。

ってことで、観てきましたよ
「ホドロフスキーの虹泥棒」

「ホドロフスキーの虹泥棒」あらすじ

ダルメシアンにしか興味の無い富豪が
昏睡状態に陥った。
一族は相続について話し合うが、
気がかりは変人の甥に
メレアーグラに遺産が渡るのでは
ということだった。

それを耳にしたコソ泥のディマは
メレアーグラと地下水道で暮らし、
富豪が亡くなるのを待つ。
そして5年後…

「アラビアのロレンス」の二人がゲテモノに!

本作でまず注目すべきところは、
「アラビアのロレンス」で
ロレンスを演じたピーター・オトゥールと
ハリト族の“シャリーフ・アリ”役の
オマー・シャリフ
が、「エル・トポ」
ホーリー・マウンテン

」でお馴染み
カルトの帝王の映画で再会している点だ。

とは言え、この「ホドロフスキーの虹泥棒」は
ホドロフスキー監督の作品の中では
大衆向けのわかりやすい娯楽映画である。

のみ市に行くと常に何かを盗む。
バーに行っても「ツケで!」と全く
金を払おうとしないクズなコソ泥が
富豪の遺産が手に入りそうな男の
面倒を見ることで、ちゃっかり
頂こうとするのだが、
どうも上手くいかなくて~
というスタンダードな物語。

しかしながら、
やっぱりホドロフスキーらしさはあり、
毎度お馴染み小人が暴れるシーンはあるは、
下水道シーンはドロッドロのグチャグチャ。
富豪の宴会シーンの猥雑さが半端なかったりと
観る人を選ぶのは確か。

そんな中で、ピーター・オトゥールと
オマー・シャリフが「アラビアのロレンス」
以上にイキイキと演じている姿はやはり
異様としか言いようがない。

なるほど、これは日本未公開なのも
無理はないなと感じましたw

特撮に注目

「ホドロフスキーの虹泥棒」にしかないような
演出もある。それはやたらと凝った特撮である。
大嵐で、街が洪水になるシーンや
それに伴い荒れ狂う下水道の
シーンはどうやって撮ったのだろうと
思うほど激しい。

しかも、汚いようで非常にクールな
セット造型だったりするので凄い!

まるで、おもちゃ箱をひっくり返したような
遊び心ある演出・特撮の数々に
インスピレーション受けること間違いなし!

是非劇場でウォッチしてみてください!

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