HiGH&LOW THE MOVIE(2016)
監督:久保茂昭
出演:AKIRA,岩田剛典,
YOU,早乙女太一,ゴールデンボンバー,
その他EXILEグループの方々
評価:40点
三代目J Soul Brothersを
始め、EXILEファミリーが所属する
株式会社LDH
(Love, Dream, Happinessの
頭文字をとって会社名にしたんだって~)
が日本テレビと手を組み
松竹配給で作った超大作!
よりにも「トランボ」や
「ONE PIECE GOLD」と
他にも観るべき作品の
公開日だというのに、
怖いもの見たさが
勝って丸の内ピカデリー
で観てきました。
なんと、観客は
主婦かマイルドヤンキー
っぽいギャルしかいない
という…ww
果たして…
「HiGH&LOW THE MOVIE」あらすじ
琥珀がドンを務める「ムゲン」という組織が、「雨宮兄弟」と死闘を繰り広げた後、
5つの組織に分断され、
S.W.O.R.D.地区と呼ばれるようになった。
小物どうしが、しのぎを削るこの
地域を、都市開拓組織が乗っ取ろうと
画策。組織を去った琥珀を洗脳
して、S.W.O.R.D.に差し向ける…
脚本が死んでますよw
予告編の段階から、
完全に「マッドマックス/怒りのデス・ロード」
や「TOKYO TRIBE」のぱくりの
ようなシーンが展開。
さらには、シークレット舞台挨拶
商法で悪どい儲け方をしている
ことを聞いていたので
ストーリーは期待していませんでした。
(「EXILE映画『HiGH&LOW』、
「シークレット舞台挨拶」商法で
「映画見ず退席」のファン続出?」ソース
)
もう、今までで4000本以上
映画を観ている者として
ある程度はできる自信は
あったのだが…蓋を開けたら
カオスそのものでした。
冒頭は正直言って良かった。
地方のマイルドヤンキーや
EXILEグループ好きにターゲットを
絞っているので、
懇切丁寧に世界観を説明。
NO勉のブンブンでも、
世界に入り込むことができました。
DJ感覚で曲を繋いでいく感じも
なかなか上手いし、
「ひょっとして!」と思った訳なんですよ。
…それが…すぐさまストーリーが
破綻しましたw
というよりか、もはや会話が記号
になっていますw
2時間で数十人の登場人物を描く必要が
あるためなのだろうか。
そもそもシーンとシーンが繋がっていないのだ。
ダイニングで懐古話をしているかと思いきや、
ある者はバイクを盗まれ、
AKIRA扮する琥珀は怪しい取引をしている。
それぞれが、思いつきのように
串団子状に展開するから、
今どこで何をしているのかが
さっぱり分からない。
只単に、その場の思いつきで撮った
映像を繋げているだけ。
ギャグを言うシーンもあるのだが、
そのそも観客がそのシチュエーションを
理解する前に言っているので、
しらけまくってます。楽屋オチですよ…
しかも驚いたことに、
エンドロールに
「脚本指導 入江悠」と
あの「SRサイタマノラッパー」シリーズの
入江悠の名が入っているではないか!
(検索してもこの件について出てこないのだが、
ホントウに映画監督の入江悠だよね…??)
どうした?怖~いと思ってたら、
LDHが映画を全く分かってないらしく、
脚本家を困らせていることが原因だと
いうことが発覚しました。
(「EXILE軍団の不毛すぎる
会議内容に脚本家がブチギレ
「まるでサークル」「もうごめんです」」記事
)
とにかく、映画をナメている
ので、結局後半S.W.O.R.D.は団結して、
誰と戦っているのかがブレブレ。
何をしたいのかが分からなくなってしまうのだ。
しかも、「シークレット舞台挨拶」商法で
また稼ごうと10月に続編の「HiGH&LOW THE RED RAIN」
を公開すると宣言しており
ホントウにムカツいてきました。
アクションだけはピカイチだった…
そんな凄惨な内容の「HiGH&LOW THE MOVIE」
なんですが、アクションだけはすげーーーー
めっちゃ興奮して楽しかったぞ!
バラバラだった
S.W.O.R.D.が個性を出しつつも一つとなり、
「マッドマックス/怒りのデス・ロード」
スタイルで進軍。
琥珀率いる軍団と「TOKYO TRIBE」の
ようなフィールドで激突する
シーン。
予告編だけを観ると、カメラ逃げてないか?
と不安だったのだが、実際に観てみると、
戦場を舐めるようなカメラワークで
迫ること迫る。
あの石井聰亙監督作「爆裂都市BURST CITY」
を彷彿するような、熱いバトルを
観られてよかった!
がんちゃんこと、岩田剛典を
推しているのだが、
それ以外のモブキャラも
個性が際立っていて
観ていて面白かった。
特に、ゴールデンボンバーの
歌広場淳や樽美酒研二も
白いホスト集団に
紛れて無双している
ところは見物でしたよ!
アクションだけはじっくり魅せて
くれたのが唯一の救いでした。
ところでAKIRAって香川照之に似てない?
本作でボスこと琥珀を演じた
AKIRAが香川照之に似ていて
にやにやしてしまいましたw
鼻と口の感じが似てますね~
まあ、本作は「スプリング・ブレイカーズ」
のように、いつの間にかストーリーが
どっかいってしまうような作品だ。
物語を楽しみたい方にはオススメ
できないが、熱いバトルを
観たい人は是非映画館でウォッチ
してみてください。
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