ウィンター・オン・ファイア:ウクライナ、自由への闘い
(WINTER ON FIRE:UKRAINE’S FIGHT FOR FREEDOM)
監督:エフゲニー・アフィネフスキー
出演:ウクライナの学生達
評価:70点
この時期になると、
アカデミー賞のノミネートが気になる時、
ブンブンが毎回注目しているのは
「外国語映画賞」と「長編ドキュメンタリー」
部門だ。
今年の長編ドキュメンタリー部門は
エイミー・ワインハウスの死に迫った
「Amy」と当ブログで大絶賛の
「ルック・オブ・サイレンス」
の一騎打ち。
昨年受賞した「シティズン・フォー」とは
違い、前者は既に配給決定。
後者は既に公開済みなので
日本の配給会社に感謝感謝である(*^_^*)
しかしながら、どうしてもドキュメンタリー映画は
ノミネート作品全部が日本公開にならないことが
多い。公開されても数年かかることがざらにある。
でも、NETFLIXが陰ひなたのドキュメンタリーを
観るチャンスを与えてくれた!
まだまだ、日本に進出して公開映画作品数は
huluに及ばないものの、NETFLIXは日本未公開
の作品を観られる環境を整えてくれた。
今回のアカデミー賞ドキュメンタリー部門関係作品では
ショートリスト入りを果たした
ウクライナの大規模デモを追った「ウィンター・オン・ファイア」
と大学キャンパス内のレイプ犯の実態に迫った
「ザ・ハンティング・グラウンド」
2作品が公開されている。
ってことで今日は「ウィンター・オン・ファイア」を
ウォッチしたぞ~
ウクライナ騒乱…恐ろしい…
2013年11月から白熱した学生を中心としたデモからドキュメンタリーは始める。EU連合協定の調印を突如見送ったウクライナの
ヤヌコビッチ大統領。ユーロから孤立の道を歩もうと
突如切られた舵に、学生達が反発。
SNSを駆使した情報発信に多くの人が賛同し、
キエフの独立広場で大規模デモが行われた…
日本も反原発や安倍政権に不満を持つ人々による
デモがよく行われ、先日の新宿デモなんか相当
激しかったと思うが、ウクライナはレベルが違った!
日本のデモは高齢者が多いイメージだが、
ウクライナは学生主体。悪く言えばお祭りのような
盛り上がりを見せている。SEALDsとは規模が違う。
そしてヤバいのが、そんな学生を警官隊が
銃撃威嚇。どんどん互いの関係が悪化し、
火炎瓶は投げられるは血だらけのけが人続出はと
悲惨である。
これが数ヶ月続いたのが恐ろしい。
独立広場をユーロマイダンへと名称すら変わり、
激しい暴力闘争で自由を勝ち取っていく姿を
至近距離でカメラは追う。
終盤になると、警官隊もデモ隊にボコボコに
殴られ、ヒットアンドアウェイを繰り返す
事態に。結局、ヤヌコヴィッチ大統領は
飛行機でこっそり亡命し収束したのだが、
これって本当に民主主義なのか?
確かに国のトップの横暴は止められたが、
「暴力」でもっての結果だ。
本当に恐ろしい。
そして、今後「暴力」で勝ち取った自由を
どう駆使して国を動かしていくのかが
気になるところである。
↓ふと「独裁者と小さな孫」が観たくなりましたぞ
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