“Ç”NETFLIXで第88回アカデミー賞を観る「ウィンター・オン・ファイア:ウクライナ、自由への闘い」

ウィンター・オン・ファイア:ウクライナ、自由への闘い
(WINTER ON FIRE:UKRAINE’S FIGHT FOR FREEDOM)

winter on fire

監督:エフゲニー・アフィネフスキー
出演:ウクライナの学生達

評価:70点

この時期になると、
アカデミー賞のノミネートが気になる時、
ブンブンが毎回注目しているのは
「外国語映画賞」と「長編ドキュメンタリー」
部門だ。

今年の長編ドキュメンタリー部門は
エイミー・ワインハウスの死に迫った
「Amy」と当ブログで大絶賛の
「ルック・オブ・サイレンス」

の一騎打ち。

昨年受賞した「シティズン・フォー」とは
違い、前者は既に配給決定。
後者は既に公開済みなので
日本の配給会社に感謝感謝である(*^_^*)

しかしながら、どうしてもドキュメンタリー映画は
ノミネート作品全部が日本公開にならないことが
多い。公開されても数年かかることがざらにある。
でも、NETFLIXが陰ひなたのドキュメンタリーを
観るチャンスを与えてくれた!
まだまだ、日本に進出して公開映画作品数は
huluに及ばないものの、NETFLIXは日本未公開
の作品を観られる環境を整えてくれた。

今回のアカデミー賞ドキュメンタリー部門関係作品では
ショートリスト入りを果たした
ウクライナの大規模デモを追った「ウィンター・オン・ファイア」
と大学キャンパス内のレイプ犯の実態に迫った
「ザ・ハンティング・グラウンド」
2作品が公開されている。

ってことで今日は「ウィンター・オン・ファイア」を
ウォッチしたぞ~

ウクライナ騒乱…恐ろしい…

2013年11月から白熱した学生を中心としたデモからドキュメンタリーは
始める。EU連合協定の調印を突如見送ったウクライナの
ヤヌコビッチ大統領。ユーロから孤立の道を歩もうと
突如切られた舵に、学生達が反発。
SNSを駆使した情報発信に多くの人が賛同し、
キエフの独立広場で大規模デモが行われた…

日本も反原発や安倍政権に不満を持つ人々による
デモがよく行われ、先日の新宿デモなんか相当
激しかったと思うが、ウクライナはレベルが違った!

日本のデモは高齢者が多いイメージだが、
ウクライナは学生主体。悪く言えばお祭りのような
盛り上がりを見せている。SEALDsとは規模が違う。
そしてヤバいのが、そんな学生を警官隊が
銃撃威嚇。どんどん互いの関係が悪化し、
火炎瓶は投げられるは血だらけのけが人続出はと
悲惨である。

これが数ヶ月続いたのが恐ろしい。
独立広場をユーロマイダンへと名称すら変わり、
激しい暴力闘争で自由を勝ち取っていく姿を
至近距離でカメラは追う。

終盤になると、警官隊もデモ隊にボコボコに
殴られ、ヒットアンドアウェイを繰り返す
事態に。結局、ヤヌコヴィッチ大統領は
飛行機でこっそり亡命し収束したのだが、
これって本当に民主主義なのか?
確かに国のトップの横暴は止められたが、
「暴力」でもっての結果だ。
本当に恐ろしい。
そして、今後「暴力」で勝ち取った自由を
どう駆使して国を動かしていくのかが
気になるところである。

↓ふと「独裁者と小さな孫」が観たくなりましたぞ

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