リトルプリンス 星の王子さまと私(吹き替え)
THE LITTLE PRINCE
監督:マーク・オズボーン
声の出演:鈴木梨央、ビビる大木etc
評価:70点
先日、6000マイルでTOHOフリーパスを発行した
ブンブンは「星の王子様」の映画化
「リトルプリンス」を観に行ったぞ!
実は昨年留学中に授業で
予告編を魅せられて、
「これ、マジ面白そうだよね」と
先生に言われた。
ブンブン、実は幼少期に母親から
原作を与えられたのだが
面白さが分からずに、
「本を売るならBook Off♪」と
売った記憶がある。
今となっては凄さは分かるが、
今回の映画化、果たして子どもも
楽しめる内容になっているのだろうか?
そもそも「星の王子様」ってどんな話?
飛行機が砂漠に不時着して、「飛べ!フェニックス」さながらなんとかして生還しようと頑張っている飛行機乗りの
前に自称「星の王子様」が出現!KY過ぎる彼は、
クッソ忙しい飛行機乗りに「羊の絵を描いて」と
言ったり、哲学的なことを語り始め
飛行機乗りのフラストレーションをGOGO!高めていく。
しかし、星の王子様との対話を通じて
子供心を取り戻していくのでしたチャンチャン。
こりゃ、小学生には分からないよね。
特に、冒頭の話から難解だ。
アダルトチルドレンの王子が、
冷酷で子ども心を忘れた
社会でぎこちなく暮らす
場面は今聞くと「わかるわー」
とシンパシーを抱くが、
たかが10年くらいの子には
分かりにくいことであろう。
今回の「リトルプリンス」は
その「子供心」に焦点を当て、
英才教育を受けていて
閉鎖的な毎日を送っている
少女が「星の王子様」のお話と
出会って改心する話となっている。
「星の王子様」パートは紙で作ったストップモーション
「カンフー・パンダ」の監督が描いているせいもあってか、アレンジが上手いなと
思う。「カンフー・パンダ」では、
ジャッキー・チェンやブルース・リー
のアクションをオマージュしつつ
独自の雰囲気を放っていた。
今回は、現実パートをよくある
海外のアニメーション手法に
ストップモーションで描く
星の王子様パートを盛り込むことで
異質な空間を作り出している。
アニメというファンタジーに、
更なるファンタジーを
作り出す高等手法が使われているのだ。
ストップモーションパートは「紙」で作られている。
故に風がなびいている空気感、
そよ風の雰囲気を上手く描写出来ている。
後半、紙で作られた星の王子様が
3DCGで登場する場面がある。
そこには、クリエイティブな心を失った
大人社会を反映しているであろう。
確かに3DCGも大変な技術だが、
手作りなストップモーションアニメに
比べるとどうしてもクリエイティビティが
下に見える。
それを逆手に取った手法、
ブンブン気に入りました。
」の様な
萌えアニメに慣れ親しんでいる日本人には、
本作の登場人物はブサイクに見えるかもしれない。
原作に忠実なわけでもないが、
大人が子どもに文学的才能、発想力を
養ってあげたいと思ったら、
「○○ウォッチ」ではなく、
本作を魅せに映画館へ行くといいでしょう。
「I Love スヌーピー
」同様、
インスピレーション高まる作品でした。
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