第12回ラテン・ビート映画祭に行ったぞ!
映画オタク歴8年目にしてようやく
最近インディーズ系映画もいける口になってきたので、
マニア向けの映画祭にアンテナを張れるようになった。
ってことで新たな才能を探しに
新宿バルト9開催中の「ラテン・ビート映画祭」
に行ってきました!
この映画祭は、スペイン語圏の最新映画を観ることが出来、
「ファイティング・シェフ」やアカデミー賞外国語映画賞
ノミネート作「NO」などが以前上映されていた。
今回、ブンブンは「NO」のパブロ・ララインが本年度
ベルリン国際映画祭で審査員グランプリを受賞したシリアスドラマ
「ザ・クラブ(EL CLUB)」を観て来たぞ!
ザ・クラブ(EL CLUB)
監督:パブロ・ラライン
出演:アルフレッド・カストロ、ロベルト・ファリアスetc
評価:90点
チリ出身の監督パブロ・ララインの映画に初挑戦!
観ていると、ホドロフスキー以来の巨匠になりそうな
観たこともない作品を作り出していた!
超高速、「起承転」からの
ジェットコースター・ムービー
「宗教映画」って聞くと堅っ苦しくいイメージがある。
ましてや、あまりガチで宗教に触れる機会の少ない
日本にとっては神父さんのドラマは厳つく
敬遠されがちである。
ブンブンも観る前までは、「ベルリン獲ったから
観ようと思ったが辛そう…」と思っていた。
しかし!そんな予想は間違いだった。
まず、冒頭20分で起承転結の転まで駆け抜ける。
観客はそんな早い展開で大丈夫なのかなと
不安になると、いきなり急展開。
新たな転が始まり本編がスタートする。
「魔法少女 まどか☆マギカ」テイストの
ストーリーテリングだ。
そこの部分は、万が一日本公開した場合に
驚いて欲しいため、伏せておくので
第二の転から語るとしよう。
4人のゲス神父VSエクソシスト
ある訳あり神父4人+尼さん1人が集まる家に別の神父がやってくる。
彼はある調査の為にやってきたと知ると、
仲間たちは口裏を合わせてなんとかして
その神父を追い出そうとする。
神父たちは何故、新参者をここまで恐れているか、
あの神父たちは何者かと広角レンズによる
不思議な撮り方もあって観客をグイグイと引き込んでいく。
そして、観客が引き込まれたところで、
誰も予想だにしない、「神父からこんな言葉
が出るなんて!!!」と驚愕するほどの
ゲスで卑猥な言葉の嵐が始まる。
確かに、不穏で危険な香りは漂っていたが、
直接的なエログロではなく言葉で徹底的に
攻めるやり方のキレが恐ろしく鋭い。
日本公開決まったとしてもR18確定であろう、
神父あるまじき暴言の数々に
そうか!これは「エクソシスト」の
呪われた少女が4人もいる作品なんだな
と気づかされる。
訳ありな謎の神父が全力で、
4人から告白を聞こうと、
懺悔してもらおうとする
そしてドンドン危険な方向に行く。
これは面白い!そして、教会って業界
に隠れた問題を暴き出した恐ろしい作品でした。
よく、この作品ベルリン国際映画祭で
審査員グランプリを獲れたなと
思うほど挑発的だぞ!
まだ日本公開決まってないが、
新宿武蔵野館かヒューマントラストシネマ渋谷
でぐらいしか上映できなさそうだな~w
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